「スポイルされた娘」
- カテゴリ:小説/詩
- 2009/12/01 15:54:50
両親から勝手な愛情を受けだめにされた スポイルされた娘がいた
スポイルされた娘が そのまま親になり育てた娘
愛情の皮肉な連鎖 受け継がれたのは いったい
人たちに心を開けず また自身も己の心の姿を知らず
スポイルされた娘が育てた娘は あるとき
たえきれずに外に出た 解放されて思うがままに浮かれてみた
思うようにはいかなかった けれども
ただ必死に もがいてた 地中深くの穴の中で
光が射したのは 本だった
薄暗い穴の中で ロウソクの火を頼りに影をみて 世界を悟ったかのようだった
地上で生きる 謳歌している人たちと自分は違うと感じながら
もがきつづけて狂い 病が訪れ 救いのとき
はじまったのは 過去を見直す修業
いつのまにか地上の片隅で 小さく固く うずくまって
しばし待て 本だけは読み
己の心の在りかを知るたび 耐え忍び また時を待ち



























