「黒い箱」
- カテゴリ:小説/詩
- 2009/12/20 08:50:31
聖なる夜に あなたはいない
どこにいったの とおい尖った山の中
黒い影を浮かび上がらせるほどに 寂しい
のぼりつくたび 眼窩に映す人の営み
まるで糸の切れた凧のようね
じぶんが自由だと 思い込んでる
けれど違う あらゆる光を閉じ込めた黒い小さな箱を残して
じわりじわり道を進む 臆病な
あなたの切れた凧の糸は まだきっと
ふわりふわり 繋がるべき場所を求めて
聖なる山から見える景色は
あなたに何を もたらすの
黒光りする小さな箱をギュッと抱えて
知っている 深く高く
人と人が語らう時を あなたはひとり
眺めすごし 風に吹かれて
あたたかい食事が喉の奥を流れ込んでくのを
せめて感じて 安らかな時と共に




























あなたは来ない~