雪でしたね。皆さんは無事にお過ごしですか？？

　私の住む地域も、豪雪地帯ではなくとも、

　今日は一面が雪でした。

　道路も滑りやすくなっていて、立ち往生している車もありました。

　中の人は無事だといいのですが。。

　
　さて、昼休みのことです。雪も弱まっていたこともあり、

　傘は持たずに歩いていました。　すると、友達に訊かれます。

　　　「傘は差さないの？こんな日なのに持って来てないの？」

　…もちろん傘はあります。車の中にね。

　でも、ものぐさな私は、傘を持って歩くのが面倒だったのです。
　このくらいの雪なら大丈夫だろうと思ってもいましたし。。

　友達にも正直にこう答えればよかったのですが、

　そのときの私、なにを思ったのか、このように言ってしまいました。


　　「こんな日に傘を差すなんて、雪に対して失礼だろう？」


　今でもそのときの心境がわかりません。

　しかし言葉には命や責任が宿ると考えているので、

　まさか言った後に傘を差すわけにはまいりません。

　さらに悪いことに、人一倍頑固な私は、

　いまさら撤回しようとも思いません。

　そうして小雪の降る中、背筋を伸ばして颯爽と立ち去りました。

　

　そして授業後…

　案の定、外は息を吹き返したように雪が降っています。

　私の前途を祝福しているようにも思えました。

　相変わらず傘を差さずに歩きます。

　その様子を見て

　「粋だね」

　と声をかけてくださる方もいらっしゃいましたが、

　頭には雪が積もり、今日買ったばかりの参考書も濡れ、

　早くも後悔の念でいっぱいでした。。

　余りの寒さに、雪があたたかくも感じられました。


　さて、このように傘を差さず一日を過ごしたのですが、

　これから雪が降るたびに、

　肩やまつげに雪を乗せて歩くのでしょうか。。

　どうせなら夢と想いを乗せて歩いて生きたいものですが。。



　春が来るのが先か、

　心が折れるのが先か。。


　この物語は、まだまだ始まったばかりです。