容疑者Xの献身
- カテゴリ:映画
- 2009/12/30 15:51:15
昨日のガリレオ「容疑者Xの献身」は、実に後味の悪い映画だった。
ああいう、被害者が極悪非道の人間の場合、
どうしても犯人側に肩入れして見てしまうからイヤだ。
つーか、最初に出てきた船の爆破事件はどうなった。
アレだけか。あんなオープニングだからどんなデカい事件が
待ちうけてるだろうと+(0゚・∀・) + ワクテカ +していたら、
社会の屑的存在がほぼ正当防衛に近い形で殺される事件だけで
延々2時間引っ張るなんて、ちょっと残念。
テレビドラマならこれでもいいだろうが、
これ映画館行った人怒らなかったのか?
冒頭の爆破実験シーンとストーリー的に不必要と思われる
雪山のシーンを除いたら、実に地味な映画になってしまう。
そこ除いてスペシャルドラマで充分だな。
それでは収益が得られませんけれども(・∀・)
とまぁ外郭的なことはここまでにして、内容ですけども、
さすが東野、最後のヒネリはちょっと効いてた。
死体の顔や指紋を消してしまうという行為は、
逆に言えば被害者の顔見知りの犯行ということを
語っているようなものなので、何故こんなことをしたんだろうと
思っていたけれど、なるほど、そういうことか…。
ロジック的には斬新で面白いと思ったけど、
いかんせん動機付けがちょっと弱い。
まぁそのへんは本格推理にはあまり関係ないところなのでいいけども、
映画としては重要なところだよね。
堤真一の怪演に随分助けられていたと思う。
今回、意識して加害者側の立場を丁寧に描き、
湯川たちの方はあまり目立たなかった。
それが最後に犯人への同情を大きくする要因となった。
あのまま石神に全部罪をかぶらせておけばよかったのになーと思うが、
やっぱりホームレスとはいえ無関係の人殺しちゃだめだろーとも思う。
彼のミスは、最後に彼女に石神さんはいい人だったという
イメージを植えつけてしまったこと。
ちょうど彼女が石神を疎ましく思ってきたところだったので、
それを利用してさらに怖がらせれば、彼のために出頭しなかったと思う。
そこまで徹底できなかったのは、恋のなせる業か。
結論。推理ドラマとしてはなかなか面白い内容だったが、
劇場まで観に行く価値があるかどうかは、私的は疑問が残る作品だった。
どうやってこの記事にたどりついたのか、ちょっと興味がありますw
最近記憶力が……さすがに細部までは思い出せませんでしたが、
感想を読んでいるうちにいろいろ思い出して、もう一度見たくなりました。
今回はラスト2行だけ読めばおkw
いつも、読んでから、見ればよかったなぁと思います^^