宝石の鑑別 表面拡散処理
- カテゴリ:勉強
- 2010/01/03 09:00:56
表面拡散処理 という言葉は 具体的には どんなことなんだろう と まったく見当のつかない言葉ですね。
宝石の原石で 色のうすいものは 加熱することにより 濃い発色をするように変化するものがあります。
サファイアの場合は 酸化チタンがコランダムを青色に発色させるのですが その酸化チタンが針状結晶になっている場合があります。
これを 1800度ほどに加熱すると 酸化チタンの結晶が内部に拡散していきます。
すると 色のうすかったサファイアが 濃いサファイアになります。
これを内部拡散処理と言います。
酸化チタンの結晶がなかったら 色のうすいままです。
それを選別して こんどは 同じように加熱して 着色剤を投入します。
こんどは 表面に 発色剤が拡散していきます。
その結果 色の濃いサファイアに見えるようになります。
これを 表面拡散処理石と言います。