その時、あなたは困っただろう。。
- カテゴリ:アルバイト
- 2009/01/12 03:09:25
さっきのバイトでの出来事をお話します。
私は今日も元気にコンビニで働いていました。
この日はいつにも増して寒く、
震えながら入ってくるお客さんがほとんどでした。
そんな中、家族連れでお店に立ち寄ってくださるお客さんがいました。
そのご家族は父、母、兄、妹(敬称略)という構成で、
妹さんは駐車場に止めた車に残っていました。
そして父方が、家族みんなの選んだ商品を持ってレジにやってきました。
父「おい、■■(妹の名前)はなにもいらんのか??」
兄「あぁ、あいつはソフトクリームだって」
父「はぁ!? あいつはこんな寒いのにソフトクリームなんて食うのか?」
兄「うん、そうみたい。」
父「信じられん。。まぁいいや、すみません、ソフトクリームを一つ」
私「はい。少々お持ちくださいませ」
こうして私はソフトクリームを作る機械にむかい、無事出来上がりました。
私「お待たせいたしました」
父「ありがとう」
お父さんはソフトクリームと買った商品を持って、店の外へ出て行きました。
母と兄はまだお店の中を歩き回っていました。。
すぐにお父さんが、なぜかソフトクリームを持って店の入り口に戻ってきて、困惑の表情で中に呼びかけます。
…そして、今日のその時がやってまいります。
「おい、あいつ、ソフトクリーム食うなんて言ってないってぞ!」
…一瞬、その場が固まります。
ソフトクリームはバーコードで登録する商品でもなく、
ましてもとの場所に戻せるものでもありません。つまりは返品不可なのです。
もはや店員の私がどうにかできるものではなくなってしまっているのです。
それをお父さんも解っているのでしょう。
お父さんと目が会います。
それからのお父さんの視線は、私とソフトクリームを行ったり来たりしています。
…だんだん可哀相な目になってきました。。
その目は、切実に私に訴えてきます。
「俺が…食うのか…?」
「俺…なんだな。。」
今日はもう我慢の限界でした。
思いっきり笑いましたとも! 勤務中であろうが声を上げて笑いましたよ!
涙を我慢したって、後でむなしくなるだけでしょ?
きっと笑いもそうなんだと、そのときは決め付けました。
もちろん母と兄も大笑い。
…結局、そのソフトクリームは、お父さんが寒空の下、
夜風に当たりながら召し上がりました。
その夜、きっとお父さんには、新たな世界への扉が開かれたことでしょう。。
その後、騒動の中心人物であった妹さんは、
「ソフトクリームなんて言ったっけ?」
と言いながら、温かいお茶を買って行きましたとさ。。
(え?どうして車の中で食べないのって?)
(それはね、雨月君のソフトクリーム作りがまだまだ下手っぴで、
今にも崩れそうなソフトクリームになっていたからだよ。
本人は何も知らずに「無事に出来上がった」と言ってるけどね…)
お父様、寒い中よくがんばりました!笑
パパかわいそーー。
そのときは妹さんに確認に行く、という選択肢はお父さんの中にはなかったんですねー
いやはや、楽しいコンビニですねw