生死。
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/01/10 01:16:32
あれ?
ここどこだ?
何もない・・・。
真っ白な空間・・。
僕は何をしてた。・・・?
そういえば・・。
僕は死のうとして。
ベランダから飛び降りたのか。
ここは死後の世界?
誰もいない・・・。
「だれか・・・」
なにもいない。
なぜか・・・・
怖い。
どこか分からない。
「帰れない・・・のか・・」
自❍した。
でも。
まだ生きれるのなら。
「生きたい。」
どんなにつらくても。
「乗り越えていきたい」
もう一度。
「お願い・・・・します・・」
誰もいない。
何もいない空間に、僕の声だけが響いた。
「命を・・・・大切にしてね・・・。」
だれの声か分からない・・。
でも、声がした。
「悠希!!」
お母さんだ。
ここは・・・病院。
みんないる。
お母さん。
お父さん。
ねぇちゃん。
弟。
「・・・・・生き・・てる・・。」
僕は、みんながいる前で、泣いた。
みんながいる・・。
自分のそばに。
心配してくれる。
みんなが。
「・・・・ありがとう・・・・。」
僕は、
あの誰かわからない、
とてもきれいな声に。
心の底から感謝した。
もうあんな馬鹿な真似しない。
チャンスをくれて、
ありがとう。
現実にも自身の生命を絶つ人は沢山います。
こうしてブログに書き込みをしている間にも
亡くなっているのです。
この少年(青年?)の様に生還し、己を叱咤出来る
事は幸せなのかもしれまん。
真っ白な空間、これは創造出来そうで想像出来るものではありません。
”何も無い”ことほどイメージしにくいでしょう。
ですが静けさ、主人公の畏怖が感じられ読み手をゾクリさせる緊迫感
が素晴らしいです。