Nicotto Town



生死。

あれ?

      ここどこだ?

何もない・・・。

             真っ白な空間・・。

僕は何をしてた。・・・?

                  そういえば・・。 
     
         僕は死のうとして。

                     ベランダから飛び降りたのか。

     ここは死後の世界?


                 誰もいない・・・。


「だれか・・・」

             なにもいない。

                      なぜか・・・・

     怖い。

            どこか分からない。

               「帰れない・・・のか・・」

          自❍した。

               でも。

     まだ生きれるのなら。

            「生きたい。」

                   どんなにつらくても。

   「乗り越えていきたい」

                     もう一度。

         「お願い・・・・します・・」

             誰もいない。

          何もいない空間に、僕の声だけが響いた。

       「命を・・・・大切にしてね・・・。」

                だれの声か分からない・・。

        でも、声がした。






              「悠希!!」

                     お母さんだ。

        ここは・・・病院。

                みんないる。

          お母さん。
 
 お父さん。
    
                             ねぇちゃん。
         
             弟。

                    「・・・・・生き・・てる・・。」

   僕は、みんながいる前で、泣いた。

              みんながいる・・。

       自分のそばに。

                     心配してくれる。

          みんなが。

             「・・・・ありがとう・・・・。」

                  僕は、

        あの誰かわからない、

                   とてもきれいな声に。

          心の底から感謝した。

               もうあんな馬鹿な真似しない。

         チャンスをくれて、






                 ありがとう。

アバター
2010/01/12 20:36
死者にしか判らない異世界=死。
現実にも自身の生命を絶つ人は沢山います。
こうしてブログに書き込みをしている間にも
亡くなっているのです。
この少年(青年?)の様に生還し、己を叱咤出来る
事は幸せなのかもしれまん。

真っ白な空間、これは創造出来そうで想像出来るものではありません。
”何も無い”ことほどイメージしにくいでしょう。
ですが静けさ、主人公の畏怖が感じられ読み手をゾクリさせる緊迫感
が素晴らしいです。



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