本、雑誌を捨てる日々
- カテゴリ:日記
- 2010/01/11 23:59:29
去年から、本、雑誌を捨て続けています。
古本屋チェーンのテレビCMでは「本を捨てるなとは教わらなかった」なんてことを言ってます。
そうかな?
昔から、本を捨てるなと言われ続けていると思うよ。
むしろ、本を捨てるようになったのは、この三十年ほどだよ。
昔は、どの街にも古本屋があって、出版数の少ない本も残っていた。
どんな流通なのか知らないけれど、本は残って行く物だった。
それが、バブルの少し前くらいから、古本屋が少なくなって来た。
昔ながらの古本屋は、古本と言うより「古書」が本道というような意識があるから、読み捨てのような雑誌やマンガが弱い。
希少な本を守るということと、マンガに弱いことは、表裏一体なところがあった。
世の中は、読みこなすのが難しい本からはなれ、なんでも簡単な物へ流れて行く時代だった。
だから、古本屋は少なくなった。
そこへ、先のテレビCMのチェーン店が登場だ。
発売されてすぐの新刊マンガを、高額で買い取った。
新刊をすぐに読んで、すぐに売る。それで、読者は安い値段でマンガを読んだのと等しい計算になる。
読み捨ての読者を狙った商売だ。
そして、新刊を、ほとんど無傷で、一般書店よりも少し安く売る。
これで、読み捨てないけれども、なるべく安く買いたい読者が、新古本として古本屋を利用する。
これが、古本チェーン店のビジネスモデルだ。
これが良いか悪いかは、一概にはいえない。
ただ、新刊の発行部数が、少し減少するのは間違いない。
読み捨てになってしまう分が、効率良く、次の読者へ供給されるから、それだけ新刊発行部数が減る。
「捨てられずに済む」という点では、良いことだ。
「本当に作品を作って、発売した人の収入が減る」という点では、利益の横取りに近い。
ゴミになる本が減る、ということは間違いないので、この世にとっては良いことだろうか。
でもね、この古本チェーン店が、古い貴重な本を受け継ぎ守ってくれるかというと、そうではない。
読み捨てになる本を商売にしていることの裏返しで、貴重な本を理解しない。
この古本チェーン店は、本の内容に関わらず、本の形態と、元の販売価格から、一定の計算で買い取り価格を決める。
この店に、間違えて古くて貴重な本を持ち込もうものなら、二束三文だ。
そして、安い値段で店頭に並び、一定期間で売値を下げられ、廃棄される。
大切な本は、ちゃんとした古本屋へ持ち込まなければならない。
幸か不幸か、僕が捨てている本は、大手出版社が大量に販売している文庫本などだ。
その本には悪いような気がするが、資源回収で、紙の再利用になるのだから、某古本チェーン店に持ち込む必要などないだろう。
ちゃんとした古本屋さんへ持っていくのは、そうするべきだったろうか。
少しだけ心に引っ掛かる。
そして、書泉ブックマートへ入ってしまう。
昔の「古本屋」さんは、子供が入っていける雰囲気では無かったですわ。( 一一)
ヤバそうな大人に、不審そうに見られましたね。
冒頭をちらっと見た時は、公共広告機構のCMかと思いました(笑)
ああいうCMのイメージが企業になくて・・・・・・
幸い、最近は資源回収になるので、あまり悩まずにすむようになりました。
うち一部保管しておきたいものは返してもらいます。
で、読んでもつまらなかったものについてが一番困っているんです!
なんとなく躊躇してしまっていたのですが、
それは古本屋に売っても新たな被害者?がでるわけだから、
思い切って捨ててしまうのがいいですネ^^
古本チェーン店は、単に新品じゃない本での商売ですものね^^