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重賞展望


今週末は天皇賞・春、青葉賞、ユニコーンSの3つに加えて香港のGⅠ3レースに日本馬が出走。

【天皇賞・春】長距離戦というとスローのイメージが強いけど春天は過去5年(阪神開催の21,22年は除外)のラップを見ると20年こそ前半5F63.0と明確にスローやったけど18,19,23年はほぼ60秒、17年に至っては58.3と前半それなりに流れることが多い。流石に中盤はやや緩むものの京都外回りらしくスパート地点は大体例年残り4F地点。高速馬場になりやすい時期でこの距離としては前半のしっかりとした追走力、後半のそれなりに速い脚も求められることもあってコテコテのステイヤーというよりは中距離重賞でも好走出来るくらいのスピードが重要なのが京都の春天。後方から外を回すと厳しく4角である程度前にいてるか、差すにしてもコーナーでのロスを抑える必要はありそう。血統では昨日書いたようにサンデー系の寡占状態で父サンデー系以外の3着以内は13年の海外馬レッドカドーが最後。日本馬では12年のビートブラック、トーセンジョーダン以来なし。トニービンを併せ持つ馬は好走は多いけど勝ち切れずプリンスリーギフトを併せ持つ馬の1着が多い。

ドゥレッツァは菊花賞の時に馬体も血統も完全に中距離馬として軽視したけど大失敗。まぁ、京都の菊花賞やからね。スピード優先ということを考えれば納得ではあった。ただ外枠の不利を帳消しにするルメールの好騎乗、中盤かなり緩んでスタミナが殆ど問われへんかったこと、2着以下のレベルが低かったこと等々完璧に噛み合った面はあったからこれをどこまで評価するか難しいところ。ミスプロ系(ドゥラメンテ産駒をそう括るのはちょっと違和感はあるけど)、ルメールから戸崎への乗り替わりと気になる点も。テーオーロイヤルはスラっとした馬体の現役屈指のステイヤー。このカテゴリーとしては決め手もあるし、コースや展開の対応幅も広めで京都は初やけど全く合わへんとは考えにくい。中距離的な速い流れを追いかけすぎると追走面で不安はあるけど今年のメンバーならその可能性は低そうで原点材料としては少ない印象。懸念としては前走時はデキ落ちはなさそうと見て本命にしたけど復帰後コンスタントに長距離戦を使われてきて流石に上積みはないのでは。あとはこれもこのレース鬼門のミスプロ系。タスティエーラは前走追走自体難しいかと思ってただけに好位につけたのは驚いたけど直線全く伸びひんかったのを見ると高速馬場の2000m戦ではスピードや追走力、決め手全て不足気味。そういう意味では距離延長自体はプラスに出そう。ただダービーは歴代最低クラスの低レベル戦で菊花賞2着も内容としては平凡。古馬相手のGⅠで人気するようなパフォーマンスは1回も見せてへんのよね。モレイラに乗り替わるのは大幅プラスやろうけど人気を考えると重い印は打ちにくいかな。ノーザンダンサー系。サリエラは前走ダイヤモンドSでは初の長距離戦やったことを考えればテーオーロイヤルに食い下がった内容は上々。スラっとした馬体やスタートの遅さ、加速に時間がかかることからもある程度距離はあった方が良いタイプに見える。血統も特注のディープインパクト産駒で面白さはあると思うけど、懸念としては最内枠から捌き切れへんかった新潟記念の内容や兄姉、同じ牝系出身のシュネルマイスターがそうやったように性格的に馬群を割るような競馬は苦手で多頭数の内枠を利する公算は低め。枠のバイアスも大きいレースだけにそこが噛み合うかどうか。ブローザホーンは速い脚は使えへんから道悪や締まった流れの消耗戦でこそのタイプ。阪神開催の春天なら狙ってみたいタイプやけど京都はどうかな。穴っぽいところではまずサヴォーナ。菊花賞では後方から早めに捲る競馬をしたかと思えば日経新春杯ではハイペースを積極的に追いかけて2着に残すなどちょっと読み切れへん馬。これも世代限定戦が低レベルやっただけに能力面の担保は薄いけど内枠から先行出来れば追走力やそれなりの末脚も持ってるだけに面白さはあるかなと。あとは時計が掛かる馬場や上がりのかかる展開みたいな速い脚が求められへんならディープボンド、最後に去年5着以降スランプ気味やけど今年の方が相手は楽やし前走行き切ったことで不気味さはあるマテンロウレオあたりを挙げときます。あとは枠や馬場なんかを見つつ。





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