Nicotto Town


あいうえおぶろぐ


アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(ネタばれあり


昔のSF小説に関するかな~りマニアックな内容で、ニコタともまったく無関係なので
コメントは無理しなくていいですから(^^;;;


06/16~06/22
今回のカテゴリは
「小説/詩」
「最近読んだ本」についてブログを書いてみよう!

ある方のブログに書かれていて、ずーっと前から題名だけは知っていて気になっていた
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか(フィリップ・K・ディック)」
という本を、図書館で借りて読んでみました^^
初版は1977年になっています。

この本を原作にして、「ブレードランナー」という映画が作られたそうですが
原作と映画とは、内容がだいぶ違う感じですw
(ブレードランナーは、10年くらい前にビデオを借りて見たのですが
 正直、ストーリーがよく分からなかったです(^^;
 なので今、あらすじをネットで調べ、こういう話だったのかーと思いましたw)

このブログは、ネタばれに近いものなので
これからこの本を読みたいという方は、できれば読まないほうがいいですw


舞台は、かなり未来の、最終世界大戦による地球全体の放射能汚染で
ほとんどの生物が死んでしまい、大多数の人間もいなくなってしまった、荒廃した時代。
今でも毎日のように放射性物質が降り、遺伝的に傷ついていくので
人々は、防護服?の着用と、毎月の身体検査が義務付けられている。

ゆえに政府は、放射性降下物のない火星への移民を推奨していて
それに応じた場合には、召使としての高性能なアンドロイドが無償提供される。
このアンドロイドは人間に近く、脊髄検査をしないと人間との区別がつかないくらいであり
感情や生存への欲求も、人間にかなり近い。
なかには、偽の記憶により、自分を人間と思いこんでいる物もいる。

主人公は、警察に付随した賞金稼ぎ(バウンティ・ハンター)で
火星から地球に逃げてきたアンドロイドを廃棄処理する(殺す)ことが仕事である。
家には妻がいて、アパートの屋上では電気羊を飼っている。
(この時代には、生きた動物を買うことが、一種のステータスシンボルになっている。)
本当は生きた本物の動物を飼いたくてたまらないのだが、高価すぎて手が出ない。
今飼っている電気羊も、もとは生きた羊だったのだが、病気で死んでしまったので
仕方なく、飼っていた羊の毛を使い、安くて本物そっくりの電気羊を作らせた。

アンドロイドを廃棄する際には、アンドロイドと人間を正確に鑑別しなければならず
そのための方法として、嘘発見器に似た装置を使った分析法を使う。
アンドロイドは、人間のような共感性=他の生物に同情したり、憐れんだりする気持ち
を持たないので、
そうした場面を想定した質問を聞いたときに、人間なら直ちに現れるはずの無意識の反応が
強く現れなかったり、現れたとしても時間が遅れれば、アンドロイドと判定される。

また、この世界には、マーサー教といわれる不思議な宗教があり、
共感ボックスと言われるもの取っ手を握ると
自分が荒れた山を登る老人と融合しているように感じ、
さらに、自分と同じように同化している他の大勢の人たちの思念も感じ、孤独感が癒される。
しかしアンドロイドは、共感ボックスを使っても何も起こらない。

..というのが、このお話の世界設定。そして、

地球に逃げてきたアンドロイド8体のうち、腕利きの仲間が2体を廃棄したが
3体目で返り討ちに遭ってしまった。
なので、主人公がかわりに、残った6体を廃棄することになった。
その賞金で、本物の動物を買うために。

...というのが、この話の始まりの部分です。
もちろん本筋やラストは内緒ですw

けっこう面白くて、一気に読んでしまいました(・∀・)


アンドロイドは、ほぼ完全に人間的でありながら、共感という気持ちは存在せず
あらゆることが合理的すぎる。
なので、生き物を、何のためらいもなくおもちゃのように殺す。

しかし人間は、人間そっくりだが生き物ではないモノ=アンドロイドに対しても
人間ではないと分かっていても、人間に対してのような感情移入をしてしまう。

というあたりが、この作品の主要テーマのひとつのようです。
映画「ブレード・ランナー」のほうでは多少違うかもしれませんが(^^;


マーサー教のような、精神を同調させて~という感じのお話は
昔読んだ本で、ぱっと思い出せるだけでも

宇宙船ビーグル号の冒険(ヴァン・ヴォークト)
そして、星へ行く船(星へ行く船シリーズ、新井素子)
楽園宇宙の伝説(伝説シリーズ、清水義範)
ダーク・グリーン(SFマンガ、佐々木淳子)

などにも出てきた覚えがあります。

SFって、単なる未来の話、宇宙の話というだけではなく、
作者が、自分の想像力がどこまで膨らむか、そこから何を創り上げられるかを
自分に対して挑戦したものでもあると思います(´ー`)


図書館に返す前に、もう1回じっくり読んでおきたいです^^
同時に借りた「われはロボット(アイザック・アシモフ)」は、まだ全然読めていないす(^^;

アバター
2011/06/23 09:21
>モッカさん
こういうのは好き嫌いがありますからね~(^^;
もちろん人それぞれ、自分が観たいものを見ればいいと思うので♪
私もあまり興味がない分野はけっこう多いです~ここには書きませんが(・∀・)

ただ、モッカさんよりもやや上の年代の人にSF好きな人が多いのには
当時の時代背景もあるかもしんないです。
その頃は、アポロが月に行ったり、宇宙人へのメッセージを載せたボイジャーが打ち上げられたりと
SF的なことが現実に行われていましたし、
東西冷戦状態で、国家規模での対立や核戦争の危機などが身近な存在でした。
なので当時は、空中都市008とかの、SF的で夢のあるNHK人形劇もやっていたそうです。
もちろん私はまだ生まれていなかったですが、たまたま原作を読みましたw
アバター
2011/06/23 08:20
>瑛汰さん
ふふふふふふふw
ネタバレと言いつつ、肝心なストーリーは全然書いていないですからね~♪
よかったら読んでみてください^^

ロボット三原則、ブログ最後にちょっと書いてある「われはロボット」の中に出てきます^^
西暦2058年のロボット工学ハンドブックの中に書かれているそうですw
とりあえず最初の2話だけは読んだのですが、やっぱ全部読まないと~。

人間に近いロボットは、まだまだ先そうですね(^^;
部分的には発達していても、やっぱりいかにもロボットというか。
そういえば先日、サイエンスZEROという番組(いつも録画して観ています♪)で
クイズ番組で勝つための人工知能ワトソンのことをやっていました。
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp343.html
ワトソンが見当違いの答えを言って、クイズの進行役にからかわれたときに
ワトソンの開発者さんが本気で怒っていたのがちょっとおもしろかったですw

ロボット?が敵意を~っていうと、なんとなく2001年宇宙の旅を思い出したりw
昔読んだSFでは、ロボットが支配者階級になって、人間を支配している世界が出てきたことが。
人間を守るためには、結局は人間に自由にさせない=合理的なロボットが支配するのがいちばん
ってロボットが判断したからそうなったって話だった覚えがあります~。

巨大ロボットに乗る、というとマジンガーZぽいイメージがw
ガンダムやイングラムみたいな、モビルスーツタイプのロボットのことでしょうか?
こういうのでよければ、一応あるみたいです^^
http://tokai-tv.com/kuribitsu/2011/05/22-2.php
(この番組もほぼ毎週観ていますw)
アバター
2011/06/23 07:58
>ピンクうさぎ♥さん
おお~@@
ニコットさんブログで紹介されていたこと、よく分かったすね!(・∀・)
すごいです~^^
もしこういう世界が好きで機会があれば読んでみてくださいです♪

白夜行、調べてみたら東野圭吾さんの作品なんですね^^
この方の名前は知っているけれど、作品はまだ読んだことがなくて。
時間がない社会人になってからの厚い本は、面白くても辛いすね(^^;;
とりあえずもう少し薄い本から読んでみようかな♪
アバター
2011/06/22 16:00
昔からなぜか本にしても映画にしてもSF物はほとんど観ませんw
ガンダムとかヤマトとかもほとんど分からないくらいです!
アバター
2011/06/22 13:14
お話の続きが気になるんですけどww

ロボットと言えば、ロボット三原則を思い出します^^
でも、人型ロボットが人類に敵対するって話は多いですよね~。
殺意を持つ=より人間的な意識ってことで、リアリティが増すのかもしれないです。

先日、テレビでロボット工学者の対談をやってたのですが、
人工知能も人間的な動作もまだまだ未来の話のようです^^;

個人的には巨大ロボットに乗って操縦してみたいんですが・・・
生きてる間は無理かなぁ^^;
アバター
2011/06/22 12:21
聞いたことあるタイトル~
そう思って来てみました^^
で、あ、そっか!!
ニコットさんのブログ!
と、しばらく経ってから気付く私
今、読んでる本が終わったら
探してみたいなぁと思いました^^
仕事の休憩のとき読んでいるのが
「白夜行」
厚いんですよね。。。いつ終わるだろう



カテゴリ

>>カテゴリ一覧を開く

月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009

2008


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.