咤枳尼天を祀る社寺 法伝寺 壱
- カテゴリ: その他
- 2009/06/21 22:47:13
真正極楽寺真如堂の山門前左手に「咤枳尼天」と刻まれた石柱が有る。ダキニ天を御存じの方は、寺域内に何故、こんなあからさまに「咤枳尼天」とあるのか、仰天してしまうことだろう。
ダキニ天は、インドの農業神で、梵語「ダーキニー」の音訳。後に性愛欲を司る性質が与えられ、更に人間の肝や心臓を喰らう夜叉神...
自分の好きを表現し、具現化するところ
真正極楽寺真如堂の山門前左手に「咤枳尼天」と刻まれた石柱が有る。ダキニ天を御存じの方は、寺域内に何故、こんなあからさまに「咤枳尼天」とあるのか、仰天してしまうことだろう。
ダキニ天は、インドの農業神で、梵語「ダーキニー」の音訳。後に性愛欲を司る性質が与えられ、更に人間の肝や心臓を喰らう夜叉神...
吉平達の前に現れたのは、直刀を構え、ゆっくりと間合いをつめる、乗っ取られた晴明の骸。剣先が天に向いた時、突然異変が起こった。
晴明の周りの風景が陽炎のように揺らめきだし、青白い光が閃いたかと思うと、次第に光は強さを増して晴明の体全体を包み込んで、その動きを止め、ついに光に覆われてその姿が見...
「奉親、すぐに上賀茂社に参って、賀茂在実神官を訪ねよ。
守道様が主水司(もいとりのつかさ)より許状を頂いて参った。
これを渡し、在実殿より氷を頂いて参れ。
帝直轄の氷室を実質管理しておられる方だからな。
狩衣での非礼を詫びて、失礼の無いように対応するのだぞ」
「同じ賀茂家の者から使者を出せ...
・陰陽寮
「では、わたしはこれで」
真白な浄衣を着た若い男が、安倍吉平に見送られて今まさに建物から出ようとしていた。
「おい、章親じゃないか。来ていたのか」
探索から戻ってきた時親が声を掛けながら入ってきた。
「今は円弼(えんや)を名乗っております」
「身内には、昔の名前で呼ばせろよ」...
昨晩は、遅くに蛍狩りに出掛けました。
折りしも蛍祭りだったことも露知らず、祭り終了で渋滞の反対車線をよそ目に、閑散とした蛍の名所に向けて車をひた走らせる。
沸き立つように、とはいきませんが、二、三十は光跡が舞っていたでしょうか。
昔は川に面する木々の枝振りわかるほどに、
それはそれは沢山...