・四条橋 鴨川沿い
薄青色に竜胆唐草紋様の狩衣を着て、烏帽子をはずして扇子をパタパタと扇ぐ青年がつぶやいた。
「暑いのに外廻りとはついて無いなあ」
「奉親、みっともない格好はやめろ。烏帽子を被って、服装を正せ。
往来だぞ。わきまえろ」
薄藤色に三十襷紋様の狩衣を着て、並び歩く青年が注...
自分の好きを表現し、具現化するところ
・四条橋 鴨川沿い
薄青色に竜胆唐草紋様の狩衣を着て、烏帽子をはずして扇子をパタパタと扇ぐ青年がつぶやいた。
「暑いのに外廻りとはついて無いなあ」
「奉親、みっともない格好はやめろ。烏帽子を被って、服装を正せ。
往来だぞ。わきまえろ」
薄藤色に三十襷紋様の狩衣を着て、並び歩く青年が注...
前後しますが、ちょっと説明
賀茂光栄(九三九~一〇一五) 陰陽博士、主計頭、右京権大夫
従四位上 陰陽頭、賀茂保憲の息子。
賀茂守道(九六八~一〇三〇) 暦博士、主計頭 従四位上
安倍吉平(九五四~一〇二六) 陰陽博士、主計頭、陰陽助
従四位上 安倍晴明の長男。
吉平...
やった、これでモテモテ(笑)
お師匠様みたい。
晴明さんのお師匠様、賀茂保憲さまに抱く、私のイメージは
眼鏡を掛けて、利発そうな、長髪美形。
意外?!
晴明さんは想いが強過ぎてて、イメージ湧かないんだけどね。
晴明さんのことを思うときはいつも「no image」という文字...
寛弘二年(一〇〇五)九月二十六日 安倍晴明薨去 八十五歳
五条松原の法城寺に埋葬
寛弘四年(一〇〇七) 一条帝の御代
・内裏 蔵人所
校書殿の西庇にある蔵人所にて初老の男が一人、蝋燭を灯した薄暗い部屋の中で式占を立てていた。六十八歳になる彼の名は賀茂光栄。賀茂保憲の息子にあたる。陰...
本堂の裏まで廻ったがわからず、持参した『秘密の京都』を開くと三重ノ塔の傍とあり、なるほど、鎌倉地蔵と書かれた提灯が提がる地蔵堂があるではないか。
殺生石 鎌倉地蔵縁起
今から千三百年前、中国に白面金毛九尾(金色の毛に覆われ九つの尾をもつ)の狐がいて、美女に変身して皇帝をとりこにし、...