白雪姫と雪の女王 完
- カテゴリ: 自作小説
- 2010/04/30 22:59:07
私の隣で最愛の人が笑っている
私も笑う 涙がでるほどに
心が満たされている 幸せだな そう思う
素直になった記念から2年と48日
私の家に二人きり
周囲とも打ち解け 昔よりずっと素直になった
ファッションにも関心を持ち始めた
「ありがとう」
ちょっと驚いた表情を見せた彼は微笑みかける
―――...
私の隣で最愛の人が笑っている
私も笑う 涙がでるほどに
心が満たされている 幸せだな そう思う
素直になった記念から2年と48日
私の家に二人きり
周囲とも打ち解け 昔よりずっと素直になった
ファッションにも関心を持ち始めた
「ありがとう」
ちょっと驚いた表情を見せた彼は微笑みかける
―――...
白雪姫が告白された日から36日経ったある日。
誕生日おめでとう
覚えててくれたんだ ありがとう つばき
いや・・・ あのな 私は 苦い日々を過ごす事になった白雪姫に お詫びがしたい
ありがとう でも良いよ 僕はまた 雪の女王の心を 溶かすことができたから お互い様
そうか? 静夜にはすま...
あれからずっと続く壁越しの会話。昔と普段の間の二人。 会話は勉強、進路、部活の事などだ。 母親に怪しまれるのは避けたいので、まず雪の女王が壁を軽く1回叩く。白雪姫から2回返ってくれば話す、という風に壁越しに決めた。
私を嫌わないで 私も嫌いにならないから
うん 解った
雪の女王は白雪姫と初めて遊...
分かってる解らない認められない
父親は優しくて気の利く人だった。でもそれは仮の姿。
本当は横暴で協調性に欠ける遊び好きな姿。感心するほど役を演じていた。
もし、あの人もそうだったら?あの人と父親は別の人間。それでも考えてしまう。
どうしてこんなに胸が痛むの?昔から周りはこんな態度だったでしょ?怖が...
「とりあえず上がって」
ちょっとためらったが上がることにした。
「何かいる?」
「いや、良い。」
リビングに通される。
「座って」言われるままにクッションに腰を下ろす。彼は向かい側に座る。
少しの沈黙の後「ごめん」彼が言った。
「何が?」
「今までごめん。もう昔とは違うんだよね」
何も応えられない。...