Nicotto Town



白雪姫と雪の女王 完

私の隣で最愛の人が笑っている
私も笑う 涙がでるほどに
心が満たされている 幸せだな そう思う

素直になった記念から2年と48日
私の家に二人きり
周囲とも打ち解け 昔よりずっと素直になった
ファッションにも関心を持ち始めた

「ありがとう」
ちょっと驚いた表情を見せた彼は微笑みかける
  ―――...

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白雪姫と雪の女王

 白雪姫が告白された日から36日経ったある日。
 誕生日おめでとう
 覚えててくれたんだ ありがとう つばき
 いや・・・ あのな 私は 苦い日々を過ごす事になった白雪姫に お詫びがしたい
 ありがとう でも良いよ 僕はまた 雪の女王の心を 溶かすことができたから お互い様
 そうか? 静夜にはすま...

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白雪姫と雪の女王

あれからずっと続く壁越しの会話。昔と普段の間の二人。 会話は勉強、進路、部活の事などだ。 母親に怪しまれるのは避けたいので、まず雪の女王が壁を軽く1回叩く。白雪姫から2回返ってくれば話す、という風に壁越しに決めた。
 私を嫌わないで 私も嫌いにならないから
 うん 解った
雪の女王は白雪姫と初めて遊...

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白雪姫と雪の女王

分かってる解らない認められない
父親は優しくて気の利く人だった。でもそれは仮の姿。
本当は横暴で協調性に欠ける遊び好きな姿。感心するほど役を演じていた。
もし、あの人もそうだったら?あの人と父親は別の人間。それでも考えてしまう。

どうしてこんなに胸が痛むの?昔から周りはこんな態度だったでしょ?怖が...

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白雪姫と雪の女王

「とりあえず上がって」
ちょっとためらったが上がることにした。
「何かいる?」
「いや、良い。」
リビングに通される。
「座って」言われるままにクッションに腰を下ろす。彼は向かい側に座る。
少しの沈黙の後「ごめん」彼が言った。
「何が?」
「今までごめん。もう昔とは違うんだよね」
何も応えられない。...

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