バッグの中に
透明の珠が入っていた
全く覚えがない
手に取り眺めると
その珠のまわりは
陽炎のように
ゆらゆらとゆれていた
やがて異様な光を放ちだした
とっさににぎりしめて
バッグの中にしまった
一瞬 怖いと思った
おそるおそるバッグの中をのぞくと
まだ光っている
じっと眺めていると
しばらくしてそ...
真実と事実と虚構と幻
バッグの中に
透明の珠が入っていた
全く覚えがない
手に取り眺めると
その珠のまわりは
陽炎のように
ゆらゆらとゆれていた
やがて異様な光を放ちだした
とっさににぎりしめて
バッグの中にしまった
一瞬 怖いと思った
おそるおそるバッグの中をのぞくと
まだ光っている
じっと眺めていると
しばらくしてそ...
走る女
はたから見ると
遅刻しそうな女にしか見えないが
女は逃げていた
後から追ってくるものはないが
何かから逃げていた
ようやく女は立ち止まり
後ろを振り返り
安心したように
呼吸を整える
一度周りを見渡すと
路地裏に入り
古ぼけたビルにある
錆びついた扉を開け
中に入る
扉を開けると
すぐに...
遠くの山で
鳥のさえずり
朝もやの中
目をこすりながら
外に出て
冷たく湿った空気を
感じる
夜がまだ明けきれぬ頃
パジャマ姿に
ビーチサンダル
ばあちゃんは
もう起きていて
畑から
歩いてくる
おー起きたのか
と朝のあいさつ
わたしは
うん
と答える
ばあちゃんの手には
泥だらけの人参
ばあ...
ぬかるんだ地面
木と草と水
泥だらけの足で歩く
小高い丘を登り
陽は沈み
やがて夜
空には星
丘の一番高いところで
ひざを抱え
まわりを眺める
そこから眺めると
そらに浮かんでいることが感じられる
ぐるぐるまわる宇宙
ちょっとくらくらする
また立ち上がり
丘をくだる
ちょっと駆け足になる
ちょっと息...
いつか
ふっと消えて
なくなるのかな
ときどきそんなことを考える
確実にいつかは
消えるんだけど・・・
消えたときに残るのは
未練と執着
逃げ出したい衝動か
何かの期待か
不安なのか
からだは
灰になり
土になり
わたしでなくなる
わたしがなくなるのかな
まあいいかっ・・・
こたえはいり...