#-【断章】 あなたは何処に居るのですか?
「広いわね」
ザァァッ…と熱い風が、私と彼女に間に吹きぬける。
「えぇ」
どこまでも広がる広陵とした砂漠。
砂、砂、砂…目も眩む太陽。
立ち昇る陽炎は私達にオアシスを見せる。
「どこまで行けばいいのかしら」
彼...
未来日記所有者14thの日記。
その日の出来事が「全て」小説のように綴られている。
しかし一日一回しか未来が更新されないので、大まかな事しか解らず精密さに欠けイレギュラーに弱い。
#-【断章】 あなたは何処に居るのですか?
「広いわね」
ザァァッ…と熱い風が、私と彼女に間に吹きぬける。
「えぇ」
どこまでも広がる広陵とした砂漠。
砂、砂、砂…目も眩む太陽。
立ち昇る陽炎は私達にオアシスを見せる。
「どこまで行けばいいのかしら」
彼...
第一章 #-2 狼
昔々あるところに、小さな町がありました。
豊かな緑と自然に囲まれた町は、いつも活気に溢れていました。
――あの日までは。
「…俺たちはもうお終いだ……」
「暗いよぅ…寒いよぅ…お腹が減ったよぅ&he...