2011.8.3.夏の庭先で
- カテゴリ: 日記
- 2011/08/04 06:18:23
抜けるように広い
晴天に向かい
若い葉を蓄えて
真っ直ぐに伸びる大銀杏
見上げればどこまでも
あおい世界が聳え
爽やかな眩しさに
全体が満たされる
抜けるように広い
晴天に向かい
若い葉を蓄えて
真っ直ぐに伸びる大銀杏
見上げればどこまでも
あおい世界が聳え
爽やかな眩しさに
全体が満たされる
雨の舞う道を
ゆっくりと進んでいく
音も無く降りて
夏草を湿らせるそれは
一瞬の陽射しに
僅かに影を残すと
何事もなかったかのように
そっと空に消えてゆく
気紛れなお天気の
昼下がりの町で
少し入り込んだ
山裾の小道
日が高く上がっても
奥まで光は届かない
入り口の林道に
斜めに射し込めば
濃い緑をした木々が
僅かに光を跳ね返す
程よく並べられた
石と土と樹が
蝉の声と共に
山の色に溶け込んでいく
うっすらと雲の掛かる
明け方の窓の外から
シーシーシーシー
ひっきりなしに聞こえてくる
それは夏の風物詩
季節の移り変わりを
耳の奥に刻み付けて
あたり一面を
一定のリズムに染め上げる
振り返ればきっと
それはいっときのこと
けれども永遠のように
音は響...
風向きが変わると
ふっと横切った
潮風は
記憶の彼方にある
連れられた旅行で
出会ったのが最初
砂浜と波と
遥かな空と海
白い浜の色と
寄せては返す音
触れると呼び覚まされる
幼い日の思い出