2011.11.4.コトノハ
- カテゴリ: 小説/詩
- 2011/11/05 06:55:15
同じ場面に出会っても
印象は人それぞれで
それは目や耳から届く
心への響きも同じ
投げかけた一言が
波紋のように広がって
人の和を生むのなら
笑顔と共に覚えておける
巡る季節を告げる
空を舞う木の葉のように
柔らかに伝えたい
出会った優しさ
美しい風景
同じ場面に出会っても
印象は人それぞれで
それは目や耳から届く
心への響きも同じ
投げかけた一言が
波紋のように広がって
人の和を生むのなら
笑顔と共に覚えておける
巡る季節を告げる
空を舞う木の葉のように
柔らかに伝えたい
出会った優しさ
美しい風景
色を聞かれたら
白に灰色
水色に空色
空全体を薄く覆えば
真新しい
キャンバスのようだ
一直線に
滑ってゆく絵筆
それは渡ってゆく
夕刻の鳥達
広大なキャンバスに
悠々と季節を描く
潜んでいた鳴き声が
その日は聞こえてきた
数日の冷え込みを思うと
僅かに温かな夕刻
本当に生き物達は
気候に敏感だと思う
季節は
確かに巡っているけれど
決して進むばかりでなく
行きつ戻りつ
調和を図りながら
落としどころを押さえて
緩やかに移ってゆく
...
星空は
どうなっただろうか
そんな風に思いながら
そっと開けてみる
夜風の残り香か
明け方の冷気か
静寂に包まれた空は
思いの他明るい
足元から湧き上がる
燃えるような赤と
その裾を淡く変えながらも
漆黒を湛えて広がる紺と
両者を繋ぐよう
その間に確かにあ...
急な仕事で
遅くなった帰り道
無意識のうちに
瞼が下りてくる
バスを見送って
歩き出す帰り道
漂う冷気に
上着を羽織り直す
明かりの消えた
静寂の帰り道
瞬きに気が付いて
不意に見上げてみる
名前は知らないけれど
どこまでも広がる空に
一つまた一つと...