幸せすぎる、少女の願いを。
- カテゴリ: 小説/詩
- 2011/12/29 09:15:03
白い蛇にお願いしたの
たくさんの不幸を、私にくださいって。
人類が使える、幸せの量は決まっていて、きっと不幸の量と同じなの
だから、私がとても、とても幸福なとき、
世界のどこかにいる見知らぬ誰かはとても、とても不幸なの。
世界の等価交換
世界はきっと「ニンゲン」っていう一括りで私達を認識して...
大人なんかきらいだ。だけどどうしよう。私、大人になっちゃった。
白い蛇にお願いしたの
たくさんの不幸を、私にくださいって。
人類が使える、幸せの量は決まっていて、きっと不幸の量と同じなの
だから、私がとても、とても幸福なとき、
世界のどこかにいる見知らぬ誰かはとても、とても不幸なの。
世界の等価交換
世界はきっと「ニンゲン」っていう一括りで私達を認識して...
明日、が来るって言う君の、
その無邪気さに私は惹かれ
初めての恋を、知りました。
小さな小さな子供の君は
ただ真っ直ぐに私を見つめ、
土にまみれた可愛いその手を
「あくしゅ」
と言って、差し出しました。
あぶれ者の私にも
分け隔てなく接する君の
その濁りない微笑みに負け、
握った右の手、温か...
よわい、から。
君は弱いから僕が守ってあげる
ずっとそばにいてあげる
だから、
強くなろうとしなくていいよ
君は僕に守られていればいいんだから
そんな悲しそうな表情、しなくていいんだよ
そんな風に、僕を気遣って泣かないでいいんだよ
優しい君は、僕が守るから
残酷な君なんて、見たくはないから
...