2012.5.25.小雨の庭
- カテゴリ: 日記
- 2012/05/26 05:58:01
はらはらと舞う
傘にそっと打ち付ける
耳に心地よく残る
どこか懐かしい音色
乾いた土を
優しく湿らせて
眠るような草木の影に
そっと身を寄せてみる
他に何者さえも
動くことの無い世界
しっとりと
時の流れに佇む
はらはらと舞う
傘にそっと打ち付ける
耳に心地よく残る
どこか懐かしい音色
乾いた土を
優しく湿らせて
眠るような草木の影に
そっと身を寄せてみる
他に何者さえも
動くことの無い世界
しっとりと
時の流れに佇む
駆け足で
一日を過ごす
帰り道も
どこか忙しない
時刻表を見て
到着を待てば
ふと我に返り
息を整える
日々の暮らしの
先を急ぐ中で
ときに立ち止まれば
地に足が付く
光源は
足元の向こうに
夜を語るには
まだ少し早いのか
紅と蒼のコントラスト
渡る雲を染めて
滲むように繊細に
それでいて大胆に
風と水と光とが
悠々と靡かせて
いっぱいに描き出す
買い物帰りの
川を越える途中
見慣れない姿に
不意に目が止まる
特徴的な
青い背の上に
頭から伸びた
白い毛を長く靡かせ
川面を見つめ
じっと佇んでいる
季節を迎え
降りてきたのだろうか
思わず足を止めた
夕方の欄干
早朝の人だかり
小学校のグラウンド
放送が掛かり
朝日を見上げる
歓声が上がる
悠久の
天体の軌跡
子ども達の心に
いつまでも残るだろう