はらぺこドラゴンたちは、王女がもらったピンクの花を持ってとぼとぼと歩き出した。
「ねえピーちゃん、これ食べてもいい?」
「キ、だめ!」
「こんな花なんか、みなわいっぱい持ってるんでしょう?」
「いや、こいつはみなわも1本しか持ってなかった。もしかしたら喜ぶかもしれない」
「じゃあ帰ろうよ!もう夕方だ...
来てくださった皆様、ありがとうございます。
はらぺこドラゴンたちは、王女がもらったピンクの花を持ってとぼとぼと歩き出した。
「ねえピーちゃん、これ食べてもいい?」
「キ、だめ!」
「こんな花なんか、みなわいっぱい持ってるんでしょう?」
「いや、こいつはみなわも1本しか持ってなかった。もしかしたら喜ぶかもしれない」
「じゃあ帰ろうよ!もう夕方だ...
垂涎の眼差しでドラゴンたちが柏餅をにらんでいると、ぽつぽつと雨が降り出した。
「キィ~、俺は濡れるのは嫌いだ」
「なこと言ったって」
ぶつぶつと文句を言いながら王女は古びた家のドアを押した。
何の抵抗もなく開いたドアの向こうは、真っ暗な闇だった…王女はドアノブにひっはられるように一歩踏...
「どうする?」
「キ…どうする気だ!?」
兜を頭に飾り、とぼとぼと歩き出した王女は、
「どうしよう?」
と、二人に聞き返した。
三人はゲーム広場に着いていたが、人通りもさほどなく、だれも王女になど目もくれない。
「僕、お腹が空いた」
王子はため息とともに、そうつぶやいた。
王女のお腹が...
ぶち切れているピーちゃんを肩に乗せた王女は、とぼとぼと歩き出した。
「姉さん、ここ何処?」
「知らない…」
二人は同時にピーちゃんを見た。
ピーちゃんは二人を睨み返したが、仕方なく言った。
「メダル広場だ」
「何するところ?」
「メダルを…△×...
あふれる光が消えると、そこには光り輝くほど美し…くもない、普段のみなわが立っていた。
みなわ…いや、王女の頭の上にとまった王子は、「ピーちゃんは?」と、辺りをきょろきょろ見回した。
「あ~~~!大変だよ!ピーちゃんが落っこちてる!」
窓に駆け寄った二匹?...