石畳に映ったあなたの顔を
そっと撫ぜてみた
幻
それは遠い幻
雨
冬の雨
石は冷たく濡れそぼる
そっと撫ぜてみた
記憶
それは遠い記憶
雨の中に甦る
あなたの香り
石が語ってくる
あなたの声が聞こえる
寂しくはないのですか
もう泣いてはいないのですね
僕も歩いていく雨の中を
どこまで...
石畳に映ったあなたの顔を
そっと撫ぜてみた
幻
それは遠い幻
雨
冬の雨
石は冷たく濡れそぼる
そっと撫ぜてみた
記憶
それは遠い記憶
雨の中に甦る
あなたの香り
石が語ってくる
あなたの声が聞こえる
寂しくはないのですか
もう泣いてはいないのですね
僕も歩いていく雨の中を
どこまで...
夕暮れ時
遠くに富士山が淡いグレーのシルエットを見せている
さっきまでの純白の美しい姿と全く違う
澄んだ空気の中
頬に触れる風が冷たい
あの山を支えているのは
何なんだろう
力強い鬼が地中で手を足を踏ん張っているのだろうか
一人なのか二人なのか何十人なのか
大きいのか小さいのか
赤いのか青...