とにゃかい一家 終わります
- カテゴリ: イベント
- 2012/12/14 12:43:02
季節がまためぐります。
老いたトナカイの亡骸は、あっという間に骨だけになり、
その上にちらちらと雪が舞う頃になりました。
aki はご飯の苔を求めて山を駆けます。
やがて雪は積もり、地面はすっかり白く覆われました。
「また、クリスマスだな」
ふっと空に向かって呟くと、
空に満天の星が散らばってい...
ぺんぎんの飼育法とかうどんの通販をやってるワケじゃありません
季節がまためぐります。
老いたトナカイの亡骸は、あっという間に骨だけになり、
その上にちらちらと雪が舞う頃になりました。
aki はご飯の苔を求めて山を駆けます。
やがて雪は積もり、地面はすっかり白く覆われました。
「また、クリスマスだな」
ふっと空に向かって呟くと、
空に満天の星が散らばってい...
続いてるにゃ
★☆
山の中では、雪を掘って木の根元にある苔を食べます。
冷たい雪を小さな角で掘り進める仕事は、幼いトナカイにとって辛い事だと
お母さんは心配をしていましたが、
aki は産まれて初めて見る一面のふかふかした雪景色に浮かれて
新しい遊び相手を捕まえたように掘りすすめます。
...
続きにゃ
☆★
ランドセルや道具箱の、古い色褪せた名前シール。
小さく書かれた自分の名前。
そんなすべてが、下層トナカイの証になってしまう。
だけどボクには、ぎらぎらと光る刃を人間に向けてまで
奪うことの出来る勇気が無い。
haji は自分の胸に手を当てて、
空を見上げました。
街の明...
続き
★☆
まだ夕暮れというには早い時間、
haji は先輩と歩きながら、見慣れたはずの町並みを、
眺めながら歩きます。
暗くなってゆくその道には、
いつもの haji には知らない世界がありました。
いつもは優しいお姉さんも、おじさんも、
せかせかとコートの襟を立てて、足早に過ぎ去り...
続きにゃ
☆★
haji が家に帰ったのは、街の遠くにかぎろいのゆらめく頃でした。
台所ではお母さんがご飯の準備をしています。
haji くんは自分が居ないのがばれてしまったかもしれないと、
少しだけ焦って窓から自分の部屋に転がり込みました。
すると aki がもっそりと布団から顔を出し、
...