Nicotto Town



黒猫目日記34

うーむ困った。野良の使い魔に餌をやったらすっかり懐いてしもうた。家には既に茶太郎と言う使い魔がおる。茶太郎が追い回すので野良使い魔のやつ其れがしの頭にしがみついて離れぬ。そのうえ、茶太郎が威嚇するたび爪を立てるので痛くてしょうがない。痛たた、こら爪を立てるな!茶太郎もやめよ!
どうも茶太郎のやつ自分...

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黒猫目日記33 (頭乗せ見習い猫の使い魔)

家の外でがさがさと音がするので様子を見に行くと、猫がうずくまっていた。おや、この猫には翼があるではないか!
ああ、姫がいつも連れているあの使い魔にそっくりだ。見れば翼に怪我をして飛べないようである。よしよし、怖がらずともよい。腹が減っておるのか?焼き魚を食うか?

どうやら野良の使い魔らしい。野良に...

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黒猫目日記番外6

朝、鶏鳴と共に目をさまし、昨日汲み置いていた水を一杯ゆっくりと飲み干す。

暁闇の空はいまだ暗く空気は肌を刺す。庭に出て手拭いで体を擦るとやがてポカポカと暖かくなってくる。飯の支度に米をとぐ。糠水を取っておいて顔を洗うとさっぱりとして畑に向かう。畑には大根やネギが育っていて味噌汁の実には不自由はしな...

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黒猫目日記32 (レア魚 丸太きのこ)

釣り堀でキノコの生えた原木を釣り上げた。なめ茸や、シメジ茸などがぎっしり生えた原木はそのまま置いておくとお手軽にキノコの収穫が出来そうである。しかし某、ついこの間キノコにあたったばかりだ。流石にすぐに口にするのは躊躇える。うむ、暫く鑑賞用として部屋に飾っておくことにしよう。
しかし、旨そうじゃ。お前...

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黒猫目日記31

今日は晦日(つごもり)である。霜月も今日で終わる。
思えばこの街に来てからはや数か月、慣れぬ街暮らしゆえ、判らぬ事だらけ手探りで過ごしてきた。貨幣の違いや煌びやかな衣装の住人にもようやく慣れてきた。街の催しにも訳が分からぬままにも巻き込まれ、あれやらこれやら色々な物を頂きもした。
少しは某も街の住人...

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