探索の旅も終盤を迎えた。
うじゃうじゃと居ったチョコ動物もあらかた捕獲し終わったようじゃ。
行き場を失った魔王が森をウロついて居ってやたらと遭遇する。
何やら寂しげな様子でこちらを見ているようで可哀想にも思えるが、ここは心を鬼にし勤めを果たさねばならぬ。
ああ、うるうるの目でこっちを見てる（小動物の...

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チョコ動物の探索を続けてもうどれぐらいになるであろうか。かなりの数の動物を城に送り届けた。
城にはチョコ動物が溢れそのせいで甘い匂いが満ち満ちている。そのせいか、甘いものが苦手な魔王が森へ逃げ込んだと聞き込んだ。
いつ魔王と邂逅するやもしれぬ。こうして森を歩いていても油断はできぬ。
と、いきなり巨大...

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この街に来る前にお爺様に言われた。
「いついかなる時も何が起こっても迅速にお勤めを果たせるように常に体を鍛えておくのじゃぞ」
体が鈍らないように師匠にも毎朝、振り棒をするようにと言われているので、５００回の棒振りをしている。
（本当は１０００回するように言われたが、ちょっとサボっている。これは内緒で...

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街中に甘い匂いが漂っている。
街角には綺麗な包み紙や箱を持った娘たちが行き交っている。
今日は「ばれんたいんでー」なる日じゃそうな。
意中の男子にチョコレイトを贈り思いを打ち明けるしきたりがあるそうだが、最近では女の子同士でも友チョコなるものを贈るそうな。
自分で型に流し込んで作る者もおると聞くが...

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先日釣った亀を放しに釣り堀に出かけた。
やたらと派手な虎柄の甲羅や鬼のかつらを外すと至って普通の亀に戻りいそいそと水に戻っていった。
堀に戻る前にこちらを見やって少し頭を下げていったようだ。達者で暮らせよ。

ついでにおかずの調達をしておこう。
ニゴイや鮒ばかりが掛かって大物がなかなか来ない。お、真...

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