「そうだ 京都 行こう」
CMに誘われて
来てみた 春の京都
観光バスが
幾台も通る
観光客がひしめき合う
友達に教えてもらった
穴場に行く
来ている人もまばらで
桜は満開だった
小さな流れには
花びらで覆われていた
思い出す それは秋の京都
紅葉狩は桜より
観光客も少なくて
あなたの手を取...
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「そうだ 京都 行こう」
CMに誘われて
来てみた 春の京都
観光バスが
幾台も通る
観光客がひしめき合う
友達に教えてもらった
穴場に行く
来ている人もまばらで
桜は満開だった
小さな流れには
花びらで覆われていた
思い出す それは秋の京都
紅葉狩は桜より
観光客も少なくて
あなたの手を取...
夜桜がきれいと言うけれど
ライトアップされていないと
それはほとんど見えなくて
手を伸ばして
その小さなひとひらの
感触を味わう「
春は毎年くるけれど
桜は毎年咲くけれど
人の心はそんなんじゃなくて
毎年変わっていく
寂しさ あかるさ 暖かさ
揺れあっている
以前の花は
あなたと一緒に味わっ...
長い髪を一つにまとめ
スルリト長襦袢を着る
結び熨斗の文様の
お気に入りの着物に
着替えていく
今日は彼の
家に呼ばれている
紹介するよって言われて
ちょっとおしゃれをした
白い足袋が
汚れてないかしら
なれない草履を
運ばせながら
待ち合わせの場所の
駐車場に行く
彼も目を丸くする
初めて...
夜が白々と明けていく
今日は特別な日
白いドレスを着て
赤いじゅうたんを歩く
日の光を浴びながら
神に祈る日
いつものように
朝食を終えて
式場に向かう
足取りはどうか
心は躍るか
神聖な音楽の中
父から彼に
渡される腕
神に誓いながら
リングの交換をする
そして誓いのキス
幸せに違いな...
ガラスの靴
履きたかった
王女様になりたくはなくて
あなたの元へ
行けられればよかった
それは無理に履いても
パリンとも割もせず
持ち主を待っている
灰かぶり娘
あっと驚くほどに
靴がすりこんでいく
ガラスの靴
私も履きたかった
それに映るあなたの姿
どこまでも笑みを抱えて
一体どこにいるの...