Nicotto Town



黒猫目日記71

満開の花とともにコハル一家は去っていった。
広場の露天風呂も跡形もなく埋め立てられてあんなにあった桜の木々も伐採されておった。
代わりに色鮮やかな花々がそこかしこに植えられ賑やかな春を彩っている。

桜の花は儚いもの、一陣の風に舞い散る夢のごとくコハル達との出会いもまた、春の夢のようであった。
密か...

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黒猫目日記70 (花見の宴)

春爛漫、長い冬が終わり漸く春がやって来た。
コハルの呉れたさくらんぼの種を埋めておいたらいつの間にか大きな木になっておった。
しかし、この街の草木は育つのが異様に早い。一晩で見事な桜の木が生えてしまった。
あちこちの庭で桜の大木が美しい花を咲かせて、風が吹けばひらひらと花びらが舞っている。
拙宅の桜...

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黒猫目日記69 (レア魚 カエルのフー太郎)

また釣り堀で妙なものを釣り上げた。
赤いスカーフをつけた緑の蛙が引っかかって来た。
ぐったりしていたので家に連れ帰って風呂場の桶につけてやると元気になったようだ。

「ふいー助かった。ありがとよ。誤って変なところに迷い込んじまったよぉ」
「オイラはカエルのフー太郎ってもんだ。ちょっと聞きたんだが、オ...

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黒猫目日記68 (タウンイベント こはる温泉2)

ついに露天風呂が完成した!
広場の真ん中の露天風呂は満々と湯をたたえ中央の桜の木も満開の花を咲かせている。
毎日汗を流しながらポンプを押した甲斐があったと云うものじゃ。

早速、湯をもらいに行ってみた。
入口の柵は取り払われて自由に入れるようになっている。
更衣所はどこじゃ?
ハルパパ「ここは服のま...

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黒猫目日記67 (タウンイベント こはる温泉)

風呂屋のご主人はニコット山の奥で宿を営んでおったそうな。
ニコット山は雪深い山じゃ。いかにも秘湯が有りそうだが、普通の人が通うにはいささか不便なような気がする。
実際、客足が減ってしまって街に支店を開いたとご主人が語っておった。
広場の大穴はやはり露天風呂であったようだ。

ああ、露天風呂(うっとり...

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