コスモナイン(9人の賞金稼ぎ) 5
- カテゴリ: 自作小説
- 2013/07/31 09:36:43
「おばあちゃん!」
娘は倒れている老人に駆け寄った。老人は気絶していたが、気がついたようだ。
「リル。無事だったんだね・・・」
「うん。ジョーとホタルおねえちゃんが助けてくれたの。」
「そうかい・・・良かった・・・良かった。」
「おばあちゃん!動かないで!」
ホタルはそう言いながら、老人...
(お願い:この作品はポプラ社小説大賞応募予定作品につき、作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦ください。☆一部名称等ニフティに帰属する部分は投稿時に変更することとする。☆この作品の著作権はわむたんに帰属します。)
「おばあちゃん!」
娘は倒れている老人に駆け寄った。老人は気絶していたが、気がついたようだ。
「リル。無事だったんだね・・・」
「うん。ジョーとホタルおねえちゃんが助けてくれたの。」
「そうかい・・・良かった・・・良かった。」
「おばあちゃん!動かないで!」
ホタルはそう言いながら、老人...
フライマンは、左右を見たが何も居ない。でも確かに手に衝撃があって銃を落とした。
「いてっ!」
今度は娘をつかんでいる手の方に衝撃があって、思わず手を離してしまった。
「なんだこりゃ!」
束縛を解かれた娘はサイクロンジョーの方に猛然と走った。サイクロンジョーは駆け寄って来た小さな娘を抱き上げた...
フライマンの蠅の複眼が残忍な動きをしている。銃を突き付けられた娘はシトン星人だ。シトン星人は耳の長い宇宙人で、兎のような両耳を頭の後ろまで倒しているおとなしい種族である。皮膚の色は青く透きとおるような肌で、まだ子供だが利発そうな目をしている。
「おばあちゃんを助けて!」
娘は叫んだ。
撃たれた...
サイクロンジョーの手の中にロボットPのレーザー光子銃が入るや否や、フライマンのベルトの箱をめがけ引き金が引かれた。
ビーーーーー
レーザー光子銃から細い青い光の線が放たれ、フライマンの重力コントロール装置に当たった。
バシッバシッ・・・
重力コントロール装置は火花を上げ壊れた。
ドサッ!!...
ピピピ・・・ピィピィピィ・・・
ロボットPは騒いでいる。
サイクロンジョーは、天井から下を眺めると、あきらめ顔で言った。
「ピー!なんとかしてくれ!」
「ピポッ!ドウニモナリマセン!」
「おいおい。」
今は金属質の床が天井に見える。サイクロンジョーはくらくらしてきた。
「どうだ!この重...