ボカロ 空想世界とオモチャの心臓
- カテゴリ: 自作小説
- 2014/05/08 22:53:44
誰にも愛されずに逆に笑いものになって・・・。
そしてもう、独りぼっちには慣れすぎていて。
隠したように背負い込んでいた歪な形をした発条だって・・・。
自分じゃぜんまいすら巻けないようなガラクタなんだ。
もしも、もしも書き直すことのできるお話ならば
僕が僕に生まれてきたことさえも書き直してしまいたい...
誰にも愛されずに逆に笑いものになって・・・。
そしてもう、独りぼっちには慣れすぎていて。
隠したように背負い込んでいた歪な形をした発条だって・・・。
自分じゃぜんまいすら巻けないようなガラクタなんだ。
もしも、もしも書き直すことのできるお話ならば
僕が僕に生まれてきたことさえも書き直してしまいたい...
要らないんだ。
こんな汚くて嫌な気持ちになったりする感情なんてさ。
人間は世のため人のためとかいうけれど結局は自分のため。
幸せなんて求めなくていいのにさ。
それならば共通の教科書でも作ってきちんと定義してよ。
「人のあるべき生き方」とか「清くて正しい男女関係」とか。
僕らは寂しい寂しいって簡単...
―これはアヤノとシンタローが二人で過ごしたとある夏の話。
*シンタロー*
「アヤノはさ、何色が好きなんだ?」
話題も無かったから頭に浮かんだ質問をしてみる。
「私の好きな色?
言ってもいいけど、どーせならせーので2人同時に言おうよ!」
アヤノの口から出た言葉は俺の予想とは全く違った。
「い、い...