姉ちゃんが消えた直後、僕は冴える蛇に姉ちゃんの死体のふりでもしとけと命じられて職務を全うした。
悔しくて悔しくて、涙が止まらなかった。
帰りしな、能力を解く気力もなく姉ちゃんの姿のまま自宅に足を進めていた。
そんなときだ。
彼とすれ違ったのは。
「おい、アヤノじゃないか。
こんなところでどうしたん...
姉ちゃんが消えた直後、僕は冴える蛇に姉ちゃんの死体のふりでもしとけと命じられて職務を全うした。
悔しくて悔しくて、涙が止まらなかった。
帰りしな、能力を解く気力もなく姉ちゃんの姿のまま自宅に足を進めていた。
そんなときだ。
彼とすれ違ったのは。
「おい、アヤノじゃないか。
こんなところでどうしたん...
あなたは、今どこで何をしていますか?
あいつが死んだ。
俺を残してこの世を去った。
ひとり残された、とは言わないのかな。
まだ周りにはみんながいてくれるから。
でもさ、たまに考えるんだ。
今更で遅いってことはわかってるし、こんなのただの可能性だってこともわかってる。
もし、もしも、お前が死ぬ...
黄色い天使と赤い人間。
第三章 青の涙と青の誓い。
*奏*タツキ先輩の話を聞いた俺は戸惑いを隠せなかった。
話が悲しい、というわけではないが辛く暗い話だった。
俺がタツキ先輩の立場だったら?
そう考えると恐ろしかった。
タツキ先輩はそんな、俺たちが目を背けたくなるような人の死に直接関わってきた。...
無自覚いちゃいちゃにならない・・・・。
どうしよう(A;´・ω・)
ってことでお詫びにアヤノちゃんがカゲロウデイズに飛び込む前のシンタローくんの一人称を僕に変えました←
個人的には萌える←
ではどうぞ!
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心に残した思い出の話。
~第11話 アヤノの幸福理論~思い出していたのはまた家族のことだった。
昔、弟たちと出会った日お母さんに言われた言葉。「よろしくね、お姉ちゃん。」兄弟などいなかった私にとってどれほど嬉しい言葉だったか、お母さんなら分かっていたのだろう。
赤煉瓦でできた壁、そんな小さな家の中で...