Nicotto Town



白い涙  【我が唯一つの望み:3】



本当は、いつだって悲しかった。
黒も白もなく感情を揺り動かされること。
胸の中をぎゅっと絞られるような思い。
涙が落ちないだけで
決して泣きたい気持ちにならなかったわけではない
けれどそれとは別に心の中にはずっと
淡い喪失感があって、それは消えることはなかった。
いつからそうだったのかは
本当は...

>> 続きを読む


黒い泪  【我が唯一つの望み:2】


もう世界のどこにも祖母はいない。
凛とした空気に戻ったセレモニー会場は
体感温度が5度は下がって感じられた。
人の体温というものは馬鹿にはならない
一箇所に大勢の人間が閉じ込められているということが
どれだけの熱を発生してしていたのか良くわかった。
砂場で誰かが作ったまま忘れて帰った砂山が
強い北...

>> 続きを読む


星の涕  【我が唯一つの望み:1】








夜空を見上げると不意に思い出す
近頃は特にだ
最初は作られた空の下だった
そうあの時
僕には、たったひとつ望みがあった
けれどもたったひとつの願いは人の数だけ存在し
次に叶えられることを今か今かと待っている
それは散らかった満天の星空によく似ている
美しくもあり、
美しすぎるがゆえに少...

>> 続きを読む


鬼を名乗りて④




暦は二月
節分が近づくと豆の匂いに釣られて
鬼たちが動き出す。
そう!あの季節が今年もやってきたのだ
年に一度の企画 鬼を名乗りて
その第4回は
雄武英略を以て傑出するといわれた。
九州のバーサーカー
鬼島津こと島津義弘の伝説について語ろう


第一章 3000 VS 300
鬼島津さんが注目...

>> 続きを読む





月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.