なぜだろう
涙さえ出ない
あの日はあんなに泣いたのに
もう隣には誰もいないのに
心が凍ってしまったのか
こうして思い出を辿っても
何も出て来はしない
何かを求めているのに
それすらも分からない
手が届く場所がない
予感していたのだろうか
繋ぎ止められなかったのだろうか
そんな風に思いたくない...
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なぜだろう
涙さえ出ない
あの日はあんなに泣いたのに
もう隣には誰もいないのに
心が凍ってしまったのか
こうして思い出を辿っても
何も出て来はしない
何かを求めているのに
それすらも分からない
手が届く場所がない
予感していたのだろうか
繋ぎ止められなかったのだろうか
そんな風に思いたくない...
小さな列車に揺られて
小さな旅に出る
行くあてもないままに
心が飛んでいく行先には
あなたの心が待っている
待っているなんで嘘
本当は遠くに行ってしまった
私の手の届かない所に
列車では追いつかない所に
そこはどこだと言うの
時折止まる小さな駅には
乗り込む人などいなくて
さみしげに扉が閉ま...
追いかけたかった
追いすがりたかった
でももう追いつけない
過ぎてしまった季節と
去りゆくあなたの姿
あれが同情なんて思いたくなかった
たとえその時の私が
悲しみに暮れていたとしても
包んでくれたあなたの背中が
いつの間にか暖かかった
でもあなたの優しさは
私のものじゃなかった
ただ側にいた...
今日は昨日よりも太陽が熱くて
でもそよ吹く風は涼しげで
木々の下には黒く影が出来て
暑さから逃れるように休む鳥達
これからどこへ行くと言うの
今日は昨日より心が落ちて
日向を歩く気もしなくて
立ち止まって道行く人を眺めて
ため息をつくばかり
その息はどこに行くの
もう帰れない道だと知っていた...
眩しい春の光を浴びて
草むらに寝転んで
黙ったまま目を閉じる
そこには永遠の時間があった
繋がっているのは手だけだけど
心はもっとつながっている
手から流れて行く想いが
音を立てているような気がする
やがてあなたは眠ってしまう
気持ちのいい風を受けて
私の胸の音は聞こえるの
何の夢を見ている...