珍しく雪が積もった
息が白く見える中で
小さな雪だるまを作った
あなたにあげるはずのマフラーは
ちょっと大きすぎる
あげるつもりだったのに
冬が来る前に行ってしまった
襟元を包んであげたかった
でももういらない
何のために作ったんだろう
ホワイトクリスマスには少し早くて
でも街は行きかう人が...
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珍しく雪が積もった
息が白く見える中で
小さな雪だるまを作った
あなたにあげるはずのマフラーは
ちょっと大きすぎる
あげるつもりだったのに
冬が来る前に行ってしまった
襟元を包んであげたかった
でももういらない
何のために作ったんだろう
ホワイトクリスマスには少し早くて
でも街は行きかう人が...
クリスマスのイルミネーションが
そこここにどんどん増えて行く
「今年はあそこに行こう」
そんな言葉を交わしたけど
夏の暑さに耐えられなかった
ふと夜空を見上げてみる
それはもう夏のものではなくて
姿を変えているけど
追いかけた夏空に向かったのは
多分私一人
光る星達は
同じものなど一つもない...
「こえからどうするの?」
「わからない」
そう答えたわね
それが事実かどうか
私にもわからないけど
うつむいたままのあなたを見て
何も言えなかった
肩を抱いてあげたかったけど
もうそういう二人じゃかなった
いつの間にか過去になった
「もういくわね」
「そうだね」
短い言葉が続く
本当は引きと...
その里の雪はまだ少ない
あの日の道をたどって
あの日の列車に乗って
あの日と同じホテルに泊まって
でも今日はシングルルーム
ブーツの中の足元が冷える
外に出てみれば
まだシーズンには早い
人の影も少ない
あの日もこんな風景だった
まるで水墨画を描いたように
遠くの山はかすんで見えたけど
その...
松合わせの場所にあなたは来なかった
それもそのはず
もう来はしないだろう
別れの時間に
一人だけ来てみた
風が日に日に冷たくなる
コートの裾を翻して
まるで「おいでおいで」を繰り返すように
願った私だけど
もうかなうことはない
時間が過ぎて行くのに
時計は止まったままで
あの日の二人を追いか...