「僕のことなんか忘れて。
きっといい人と巡り会うよ」
そんなことない
だってあなただけを
こんなに愛していたのに
いじわるなお天気は
今日も明るく晴れ渡る
外に出ておいでと言うように
私をせき立てても
暗い部屋に閉じこもっている
あなたのまなざしが好きだった
あなたの笑顔が好きだった
あなた...
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「僕のことなんか忘れて。
きっといい人と巡り会うよ」
そんなことない
だってあなただけを
こんなに愛していたのに
いじわるなお天気は
今日も明るく晴れ渡る
外に出ておいでと言うように
私をせき立てても
暗い部屋に閉じこもっている
あなたのまなざしが好きだった
あなたの笑顔が好きだった
あなた...
叶わなかった
私の恋は
聞こえていなかったのかもしれない
聞こえていたのかもしれない
こんなに小さな声だったから
自分に自信がなかった
だってあなたはヒマワリのような人
周りに笑顔を作る人
誰にだって優しい
そう 私にも
一人占めなんかしたくない
でも本当はそうじゃない
私一人に微笑んで欲し...
過ぎて行く季節の中で
いとおしかった心の中で
響いてくるのは遠い草笛の音
かすかに聞こえているそれは
やがて消えていくのだろう
遠い山里を歩けば
あなたが吹く草笛の音色
私にはできなかった
でもあなたは笑顔でいた
寄り添う二人がそこにはいた
できないことは仕方がない
そう 草笛のように
ほほ...
金曜日の夜になると
まだ思い出す夜のドライブ
あなたが部屋まで来ることはない
待ち合わせの時間まで私が待っている
たとえ寒い夜でも
そして滑るように走りだす
どこへ行くの
そんな言葉さえかけずに
真っ暗な道を走っていく
灯りは対向車のそれと点在する電柱だけ
前しか見ないあなた
言葉もなく 音...