龍ノ口城の事(後編)
- カテゴリ: 自作小説
- 2016/06/30 21:22:18
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明くる日、元常は龍ノ口城の東方にある宇喜多直家の居城、沼城下に
間者を放ち、探らせた。
(城に仕えていた小姓、岡清三郎が城内で不義密通を働き、城主、直家は
激怒して清三郎を成敗しようとしたが、岡清三郎は逐電した)
城下ではそう言う噂が流れていた。
「あの清三郎の申す事に偽りはなかった...
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明くる日、元常は龍ノ口城の東方にある宇喜多直家の居城、沼城下に
間者を放ち、探らせた。
(城に仕えていた小姓、岡清三郎が城内で不義密通を働き、城主、直家は
激怒して清三郎を成敗しようとしたが、岡清三郎は逐電した)
城下ではそう言う噂が流れていた。
「あの清三郎の申す事に偽りはなかった...
永禄4年(1561)春、備前国
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桜はもう散ってしまったが新緑の芽吹いた山々を照らす陽光は穏やかで
辺りには駘蕩とした風景が広がっていた。
備前北部の山々の間をくねる様に南に流れる旭川に沿った道を
龍ノ口(たつのくち)城主、穝所(さいしょ)元常は帰城のために
供の者達とゆったりと馬を進ま...
原文
苦しいこともあるだろう
云い度いことも阿るだろう
不満なこともあるだろう
腹の立つこともあるだろう
泣き度いこともあるたろう
これらをじつとこらえてゆくのが
男の修業である。
by山本五十六
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今の所、これと言って無いけど・・・
何か温泉にでも行きたいな。
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今、これから真っ直ぐ駅...
頂上には僕と武井だけが残った。
武井は何か言いたそうな表情をしながらも黙って柵の付近に落ちているゴミを
拾ってゴミ袋に入れていた。
僕はしばらくの間、よく晴れた空の下に広がっている瀬戸内海とそこに
浮かんでいる島々を眺めている。
この町に住んでいる4人の生徒たちはおそらく、何度かはここに来た事...