自作小説倶楽部8月投稿
- カテゴリ: 自作小説
- 2016/08/31 22:08:47
『夢見る人魚』
「う~ん。美味しい。磯の香りがするね」
目の前で彼は大きなフォークとナイフを使い食事をしている。白いテーブルクロスに覆われた丸いテーブルの向かい側にあたしが座っていた。何を食べているのだろう。少し気になったがあたしはあくびをした。やばい、高校の朝礼でもないのにこのまま寝てしまい...
『夢見る人魚』
「う~ん。美味しい。磯の香りがするね」
目の前で彼は大きなフォークとナイフを使い食事をしている。白いテーブルクロスに覆われた丸いテーブルの向かい側にあたしが座っていた。何を食べているのだろう。少し気になったがあたしはあくびをした。やばい、高校の朝礼でもないのにこのまま寝てしまい...
『彼は宇宙人』
「実は僕は宇宙人なんだ」
彼の突然の告白にあたしは反応を忘れて停止し、食べようとしていたアイスはスプーンから零れ落ちて喫茶店のテーブルクロスにしみを作った。
「えっと、それはどういうことかな」
目の前の彼は中肉中背という体形で、黒髪黒目、一重まぶたで凹凸の少ない顔立...
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