クロッカスの咲くころ
- カテゴリ: 小説/詩
- 2017/03/16 09:11:50
今年もクロッカスの葉が出た
余りに小さくて花は咲かないけど
それも春を告げる小さな天気予報
踊ろうよ 踊ろうよと
風になびいている
もう少し愛があったら
あなたはとどまっていただろうか
でも愛ははかるのもじゃない
心と心の触れ合いが
大きくなったり小さくなったり
あなたのさよならを聞いたとき...
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今年もクロッカスの葉が出た
余りに小さくて花は咲かないけど
それも春を告げる小さな天気予報
踊ろうよ 踊ろうよと
風になびいている
もう少し愛があったら
あなたはとどまっていただろうか
でも愛ははかるのもじゃない
心と心の触れ合いが
大きくなったり小さくなったり
あなたのさよならを聞いたとき...
昨夜はよく眠れた
あんな事があった晩なのに
泣いた分だけ目が腫れている
枕をぬらす事もなく
何故なんだろう
こんな日がいつかは来る
そんな予感があったのか
心を準備していたわけじゃない
泣き疲れて眠ったのかもしれない
気がつけがもうホワイトデー
カップルがデパートに入っていく
バレンタインの...
今日も風が強い
カフェのカーテンがたなびいて
おいで、おいでをする
でももう入れない
あなたの影が忘れられなくて
もう1年半になるのに
心を固く閉ざしていて
変わるものは何もなくて
あなたについて行けなかった
それだけが後悔
あなたと行ったガイドブックに載っていたお寺
一人で行ってみた
満開...
もういいの わかっていたの
あなたが私を見なかったこと
後ろにいる誰かを見ているってこと
悲しいけれどもういいの
だから今はほおっておいて
歩く途中の公園に
桃の花がピンクに染まっている
それをつかみ取りながら
「はい、ふりかけですよ」
そんな遊びが懐かしい
あなたがくれた部屋の合い鍵
あな...
夜から降り出した雨
何となく憂鬱を感じる
会社に行くのも気が重くても
休む理由が見つからない
あの日から1年半。
紫陽花がきれいな日だった。
鎌倉までちょっと足を延ばして
古い通りを歩いて行く
紫陽花は嫌い
あの日を思い出すから
行きたくないとせがんだ縁切り寺
行かなかったけど訪れた別れ
...