あら、大変。
時空図書館から借りて来た本の、返却期限がきちゃってる。
返しに行かなくちゃ。
司書をしている、うさぎさんたちが、早く早くってせかしてるわ。
ごめんね、次に読みたい人が待ってるのね。
この本、元の世界では、戦争で図書館が焼かれちゃって、
断片しか残っていないものねえ。
うさぎさんたちが、...
ほんのり楽しい、まったり時間。そんな場所。
あら、大変。
時空図書館から借りて来た本の、返却期限がきちゃってる。
返しに行かなくちゃ。
司書をしている、うさぎさんたちが、早く早くってせかしてるわ。
ごめんね、次に読みたい人が待ってるのね。
この本、元の世界では、戦争で図書館が焼かれちゃって、
断片しか残っていないものねえ。
うさぎさんたちが、...
やりたいことは、あんまりないけど、
やらなきゃいけないことは、いっぱいあります。
掃除とか。片付けとか。鉢植えの整理とか。
でも、身体がとにかくくたびれているので、
寝たい。ひたすら寝たい。
そんな気分です。
今日のお仕事は、おつかい。
お届けものを、魔法横丁のうさぎの店主から頼まれちゃった。
魔法蜜をたっぷりたたえた、お花のバスケット。
恋の歌と涙をあつめた、すみれの花束。
「この時計を持って行けば、目的地に着くからね」
そう言われて、時計をぶらさげて来たんだけれど。
どこをどう行けばって、教えても...
お気に入りの持ち物……。
考え中。
何かあったっけ。
あ、
天使のブローチ!
いや、ひし形の石を並べて、わっかつけただけ、なんだけど。
何となく天使に見えるブローチを、以前、いただきました。
ちょっとしたお気に入りです。
ここは、魔法横丁の小さな広場。
通りと通りが交差する、ちょっとした空間。
あちこちで店番をする人たちの姿は、変身薬入りのお茶のせいか、ちょっと不思議。
顔なじみのうさぎの店主は、のんびりと、今日もポーションを練っている。
「店主、依頼にあった、魔法花の蜜と花粉を持ってきたよ」
「ほいほい。依頼料...
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