新怪アウトプッター(1)
- カテゴリ: 自作小説
- 2018/01/14 13:29:54
スマホの異変。 由梨花が充電を終えたスマホを手にした瞬間、メロディーが流れた。どこかで聞き覚えのある曲の断片であったが、自分の着メロとは違っていたので不審に思い、寝室の窓際へ行って、スマホをかざしてみた。スマホを握った左手の親指が反射的にスイッチを押し、右の人差し指は液晶パネルを忙しく左右に動...
スマホの異変。 由梨花が充電を終えたスマホを手にした瞬間、メロディーが流れた。どこかで聞き覚えのある曲の断片であったが、自分の着メロとは違っていたので不審に思い、寝室の窓際へ行って、スマホをかざしてみた。スマホを握った左手の親指が反射的にスイッチを押し、右の人差し指は液晶パネルを忙しく左右に動...
一段と寒くなってきた。 今朝の台所は3度であった。我が家としては寒さ記録を更新しました。5度以下になると雨が雪になると言われていますが、今日は風が強いものの晴天です。部屋でパソコンをしているよりも、外へ出て、日向ぼっこをした方が温かいかもしれない。寒いというのは空気が冷たいということ。体を温め...
今朝は寒かった。
当地では、この冬一番の寒さでした。ベッドの寒暖計が4.6度でした。5度以下になったのは初めてでした。私は2階で寝ているので、1階は更に1.5度ほど低いから厳しい朝になりました。昼近くなって太陽が照って来たから、気分的にも救われます。寒さは人の気持ちを引き締めます。できるだけ...
本日は晴天なり。 雨が降った次の日の晴は気分爽快である。温めたり、冷やしたり、風が吹いたり、雪になったりで自然様は実に変化に富んでいるというか、気遣いが変幻なり。ところで、大野晋著『日本語の年輪』(新潮文庫)を読んでいると、この「自然」という言葉はヤマト言葉にはなかったと書いている。「それは、...
藤木のマンションをどのようにして出たのか、記憶に残らないまま熱に浮かされたように明美は駅に向かって歩いていた。別れ際にマンションの通路まで出て来て、文子がニヤッと笑った顔を見せたことが明美の胸に突き刺さっている。我に戻ると、明美は慌ててハンドバックの中を確認した。木製のケースに入った北野政頼の臍の...