自作小説倶楽部2月投稿
- カテゴリ: 自作小説
- 2018/02/28 23:34:59
『ある夜の魔法』
こんばんわ。まあ、あなた泥棒? まあ、怖いわ。
うふふふふ。そうね。怖がっている態度じゃないわよね。
ごめんなさい。
この歳になると怖いものなんてなくなるのよ。
大丈夫。この家にはわたし以外誰もいないわ。
そんなことより、見てちょうだい。美しい絵でしょう? 水の絵よ。
じいっと見て...
『ある夜の魔法』
こんばんわ。まあ、あなた泥棒? まあ、怖いわ。
うふふふふ。そうね。怖がっている態度じゃないわよね。
ごめんなさい。
この歳になると怖いものなんてなくなるのよ。
大丈夫。この家にはわたし以外誰もいないわ。
そんなことより、見てちょうだい。美しい絵でしょう? 水の絵よ。
じいっと見て...
2/8の朝礼で異動発表。
現職場の影ボスⅯ女史が怪訝な目でこっちを見たのに首をすくめる。
知らなかったか~。リーダーたちが相談するので、ちらほら部下たちにも伝わるけど直接言い出せなかった。
仕事が始まり、1時間ほどするとM女史が背後に立つ。
『らてぃあちゃん、あんた泣かなかった?』
「は?」
『...
と、言っても隣の隣に移るだけ。仕事内容は大分違うようですが、
しかし、現職場で3月に学生バイトが卒業のため辞め、たまたま今日ベテランのパートさんから『持病が悪化して仕事が続けられないかもしれない』と連絡をうけた。
明日正式発表で影ボスのM女史がどう反応するか、考えるとちょっと恐い。
『青いため息/厄介な依頼人』
「わたくしは殺しておりません」
俺は困惑していた。朝早くに事務所を訪れた女は上品でゆっくりした口調は崩さないが全身から怒りをみなぎらせている。テーブルの上に放り出されたままだった古新聞には「青い貴婦人」または「呪いの青い魂」と呼ばれるブルーダイヤモンドの競売...
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