今日から2週間、2時間早く出社しなければいけない。先週二コタで、歳をとったせいか早く目覚めるとつぶやいたのを、発見されたのだろう。おそるべき、監視社会である。
ちゃちゃっと支度をして、玄関から300歩ほど歩いた地点で、違和感を感じた。急いでいたので、燃えないゴミを出し忘れたことか、いや、もっと、悪...
今日から2週間、2時間早く出社しなければいけない。先週二コタで、歳をとったせいか早く目覚めるとつぶやいたのを、発見されたのだろう。おそるべき、監視社会である。
ちゃちゃっと支度をして、玄関から300歩ほど歩いた地点で、違和感を感じた。急いでいたので、燃えないゴミを出し忘れたことか、いや、もっと、悪...
昨日は、午前3時に目覚めてしまった。おそらく、ポチが散歩したくて、寝かせてくれないのだろう。駐車場のポチを1か月以上、運転していない。しかも、バンパーは白いガムテープをベタベタ貼ったまま、修理もしていない。ポチが不満を募らせていてもおかしくない。
ポチの散歩にでかけることにした。午前4時に高円寺を...
平和島から都心に向かうトラックのフロントガラスを、雨が叩いていた。配送センターが平和島にあり、毎日、都心のデパートやブティックに衣料品を搬送していた。
健介は、雨が吹き込まないように少しだけ、窓ガラスを下げ、煙草に火をつけた。搬送中に煙草を吸うことは禁止されていたが、慢性的なドライバー不足で、会社...
かき菜をどんな料理にしようかと考え、「まんばのけんちゃん」にすることにした。まんばのけんちゃんは、香川の郷土料理。作り方は簡単。まんばは、アブラナ科の葉物。ほうれん草でも青梗菜でも代わりになりそう。
材料
まんば 大8枚 (今回はかき菜)
油揚げ 1枚
豆腐 半丁
だし汁 2/3...
遠い昔、昭和の時代の話である。
太一は、給食を食べ終わり、ごちそうさまの合図とともに、野球をしに校庭に向かって走り出そうとしていた。すると、同級生の茜から、「ちょっと」と言われた。茜は何も言わず、ついて来いという雰囲気を醸しながら歩き始めた。
茜は、教室を出ると、端っこにある音楽教室の隣の階段を...