素直になれない私がいるあなたにどう飛び込んでいったらいいのか
わからない
雪が降っている白くて大きな綿のような雪が舞っている
いくつもいくつもそれは遠くの景色を隠すほどに
私もそうなのかもしれない自分の景色をあなたから見えないように隠す
こわいから勇気がないから
あなたが溶かしてくれた凍えた心から涙...
素直になれない私がいるあなたにどう飛び込んでいったらいいのか
わからない
雪が降っている白くて大きな綿のような雪が舞っている
いくつもいくつもそれは遠くの景色を隠すほどに
私もそうなのかもしれない自分の景色をあなたから見えないように隠す
こわいから勇気がないから
あなたが溶かしてくれた凍えた心から涙...
新しいノートを開くその白いページにあなたの名前を書く
冬の午後の柔らかな日差しがペンの影を映し出す
私は胸いっぱいに息を吸い込み思いっきり吐き出した
次に軽く吸い込み「好きっ!」と言葉を吐き出した
座っていたイスを蹴とばすように立ち上がりそのままベッドへとダイブした
枕を抱きしめ白い天井を見るどこか...
長い影が突き刺すように冷たい石畳に映る
冬の沈みゆく日差しに私は目を細める
その光に感じる温かさにあの時のあなたのぬくもりを思い起こす
葉を落とした街路樹の枝が鋭く私の心を切り裂く
うつむき視線を歩道の石畳に移す幾重もの影を目で追う
北風が吹く私だけに
無言で立ち尽くす私の前を何人もの無表情の人が通...
白いテーブルの黒いシミを消す白い壁紙の黒いシミを消す
冷水に浸したタオルを絞り力を込めてこする
消えない何度拭いても
次の日もまた次の日も私はこすり続けた
ある日そのシミから赤いものが流れ始めた
瞬間たじろぐ私がいたそのシミには赤い血が流れていたのだ
シミが生きている
その時初めて痛みを感じそれが自...