緊急事態宣言が明けても、テレワークが続いた。社員のワクチン接種が完了するまで、これまでと同じ対応を続けるのが会社の方針だった。飲み物をとりにキッチンに行くと、母が料理を作っていた。お昼の片付けが終わってから、母は、料理を作り続けている。冷蔵庫からリボンシトロンを取り出し、キッチンのテーブルにグラスを...
緊急事態宣言が明けても、テレワークが続いた。社員のワクチン接種が完了するまで、これまでと同じ対応を続けるのが会社の方針だった。飲み物をとりにキッチンに行くと、母が料理を作っていた。お昼の片付けが終わってから、母は、料理を作り続けている。冷蔵庫からリボンシトロンを取り出し、キッチンのテーブルにグラスを...
宿題は、早めに済ました方がいいので、ファミマでお母さん食堂の冷凍小籠包を買ってきた。レンジでチンすればいいのかと思っていたら、フライパンに水を張って、8分間蒸す作り方だった。
フライパンの蓋をとり、小籠包を見た途端に、皮から透けて、スープがたぷんたぷんしているのが分かる。一口サイズなので、それほどス...
緊急事態宣言明けの絶好の行楽日和となったが、いつもと変わらない日曜日なった。ジョギングが終わり、赤飯を蒸した。あまりに天気が良かったせいか、何か忘れていると思っていたら、小豆を入れるのを忘れていた。
幸い早めに思い出し、信長の三段打ちを上回る六段蒸しに挑戦していたので、二回目の蒸す作業から、昨日煮て...
おっさんの悲哀を感じ、落ち込んでいるところだ。昨日、内定式があった。去年は、内定者が本店に集まり開催したが、今年は、WEB開催だった。WEBだから、いなくてもいいようなものだが、採用担当として参加させられた。
名前を呼ばれると、内定者の顔が、一人ずつ画面にアップになる。若々しく、肌がすべすべで、イケ...
炭次郎が、柱にかかった時計を見ると、まだ夜の10時にもなっていなかった。新型コロナの前なら、日が変わる前に帰ってくることはなかった。戦いは、いつも日が沈んでいる間だった。炭次郎は、定年をきっかけに、うどん屋の屋台を始めた。それから、13年になる。
江戸の町は、男やもめが多く、蕎麦に寿司、天ぷらと、ま...