今日は風がまなぬるい
熊った空には何もない
暑いというなら降ればいいのに
まだ夏は来ないのに
空気だけが先発している
垂れ込めた雲の上には
何があるというのだろう
そこには澄んだ青空
初夏のため息
誰かもため息をつく
春が終わった頃
恋も終わった
こんなはず...
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今日は風がまなぬるい
熊った空には何もない
暑いというなら降ればいいのに
まだ夏は来ないのに
空気だけが先発している
垂れ込めた雲の上には
何があるというのだろう
そこには澄んだ青空
初夏のため息
誰かもため息をつく
春が終わった頃
恋も終わった
こんなはず...
紫陽花のさく頃
二人で行ったアジサイの里
華やかに咲く花の色を愛でて
あなたが考えていたのは何
私には見えなかった
色とりどりの話
様々に色を変えて
花につゆをしたためて
光る光線を放っていた
あなたの空を追う瞳のように
やがて庭園が混んできた
帰ろう
あ...
ある日の夕方
とっさに遠くに行きたくなった
簡単な手荷物を持って
地下鉄の駅に急いだ
電車がちょうど出たところ
待ち時間が8分
私は何をしているんだろう
どこに行こうというのだろう
自分で自分が分からなくなった
駅から立ち去った
この8分がなかったら
私はどうし...
風が通り過ぎていった
まるで初夏を思わせるような
でもまだ冷たさが残る
その風に髪を飛ばして
あなたと身に受けた風を思い出す
冬の風は冷たくて
2人で手を握り合わせた
芯から冷たい風は
コートの中で遊ばせて
寒いねって言って笑った
春の風は冬の冷たさが残っ...
花屋さんで
ちいさな鉢植えを買った
名前は知らない
はやが咲くのかも知らない
緑が欲しい ただそれだけ
今までいくつか求めたけれど
冬越しが難しい
いつもからしてしまう
これの運命はいかに
私のことだから怪しい限りだ
つやつやした葉が伸びている
...