木村昇とヘスティア
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深夜閉店間際にそのお客さんは来た。他にお客さんは居ない。醜いというかオタク風というかそんな感じの男がメイドのような綺麗な女性を連れてきた。・・・いや、雰囲気が。「ご注文は?」宿川花鈴「一番安い珈琲とトースト」「は、はあ。で、そちら様は?」宿川花鈴「彼女は大丈夫だ」・・・...
未来人の歴史 再度連載
木村昇とヘスティア
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深夜閉店間際にそのお客さんは来た。他にお客さんは居ない。醜いというかオタク風というかそんな感じの男がメイドのような綺麗な女性を連れてきた。・・・いや、雰囲気が。「ご注文は?」宿川花鈴「一番安い珈琲とトースト」「は、はあ。で、そちら様は?」宿川花鈴「彼女は大丈夫だ」・・・...
裂真建蔵と野口忍
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宿川花鈴はいつものようにカウンターで珈琲を入れる。いつものお客さんが押し寄せる今日は忙しい賑わい。いかつい男とかわいい女性が来店してきた。新しいお客さんだ。注文を聞き、オリジナルブレンド珈琲とトマトとカボチャのスープとクロワッサンのサンドイッチを2つセットで持っ...
猫田俊充と蝉
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宿川花鈴はいつものようにカウンターで珈琲を入れる。今日は暑いので冷房を効かせている。湿度を保つ為に加湿器も効かせた。 猫田は悩み混んでいた。いわゆる推敲だ。「やどかり、ここの文章なんだけどな。この場合は猫探偵は・・・」猫田推理小説で主人公の猫の探偵が事件を解決する...
本庄鈴江と割れた茶碗
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ブルマスという加工の仕方で作った珈琲豆で煎れた珈琲とミルフィーユケーキを持って行ったとき宿川花梨はお客さんの美しい小物に目を奪われた。お客さんも綺麗には綺麗なのだがそれより身につけたものが美しい。「あら、綺麗な財布ね。新色かしら?見たことないけどブランド物みたいね」宿...
鈴城菜と知らない男
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『お母さん、お父さん。一人にしないで。ちゃんとやれるからご飯食べさせて』鈴城(すずしろ)菜(さい)は夢を見た。子供の頃の夢。私のトラウマ。起きると隣で寝ている昨日知り合った男を起こさないようにシャワーを浴び着替え外に出る。煌びやかな色は朝方のラブホテルには無いようだ。鈴...