月は嗤い、雨は啼く 第十三章
- カテゴリ: 自作小説
- 2023/12/31 03:28:46
第十三章
「私自身」を大事に出来なくなってどのくらいの冬を迎えただろう。「都合の良い共依存」なんてものが続く筈もなく、その人の考えている事が分からないな、と考えを巡らせたりしていた。つまらない日々にも慣れ、私はいつも通りの「日常」を取り戻しつつあった。朝は気怠く起き、一日の私の「日常」を過ごして行く...
精神的な疾患を持ってる私の気楽に気楽に生きたい願望です~!
ちょこちょこ愚痴も入りますが、嫌な思いをされる方がいたらすみません><
第十三章
「私自身」を大事に出来なくなってどのくらいの冬を迎えただろう。「都合の良い共依存」なんてものが続く筈もなく、その人の考えている事が分からないな、と考えを巡らせたりしていた。つまらない日々にも慣れ、私はいつも通りの「日常」を取り戻しつつあった。朝は気怠く起き、一日の私の「日常」を過ごして行く...
第十二章
少しずつ涼しさを感じ始める季節になっていた頃。私は、全てに対し「生きる」事にも「死ぬ」事にもなんとも思えなくなっていた。あんなに「生きよう」と決心した筈の心も、日々の疲労で、「どうでもいいや」なんて思う様になっていた。どうしようもない程の卑屈な考えだが、私にはどうする事も出来なかったのだ。...
第十一章
「暑いな…」汗ばむ身体と共に起きた朝。寝惚けたまま、自室へと向かい音楽を流す。朝、起きてから携帯の電源を入れる事もなく只、音楽だけを聴いていた。今朝はぽつぽつと雨が降っていた。いつもの事だが、香水を纏い、煙草を吸う。呼吸を整えるかの様になるべくゆっくりと。昨夜、準備していた水...
第十章
気怠さを纏った「今日」という朝。私は起き上がり、左の手首の痛みに「あぁ…そうか」と昨日のリスカを思い出していた。腕捲りをし、自分で付けた傷を見ると、思いがけない程の大量の傷があった事に驚いたのだが、昨日の私は自分を見失う程「辛かったのだろう」そう思う他無かった。彼からのdmが...
第九章
いつからだったろうか、彼からのdmが途切れる様になってきたのは。私はすっかりと「孤独」に満ちた日々を相も変わらず過ごしていた。季節はすっかりと桜の咲く時期になっていた。「孤独」にされる事にもすっかりと慣れてしまい、誰とも会話もしない日々だった。それでも、陽は昇り日常は訪れ、時間は過ぎ、一日が...