柔くしなやかな月の下で
- カテゴリ: 自作小説
- 2024/04/19 23:59:04
第二十一章
十二月も終盤になり、彼とは何処へも出掛けないクリスマスを過ごし、仕事も一年の終わりを迎えそうな時期になっていた。溝口はなんだか楽しそうな日々を送っている様子で、毎日の様に、にこにこしている。「上河!今日で仕事納めだね!」十七時を廻り、周りの人達は「良いお年を」と毎年聞くであろう言葉を残し...
精神的な疾患を持ってる私の気楽に気楽に生きたい願望です~!
ちょこちょこ愚痴も入りますが、嫌な思いをされる方がいたらすみません><
第二十一章
十二月も終盤になり、彼とは何処へも出掛けないクリスマスを過ごし、仕事も一年の終わりを迎えそうな時期になっていた。溝口はなんだか楽しそうな日々を送っている様子で、毎日の様に、にこにこしている。「上河!今日で仕事納めだね!」十七時を廻り、周りの人達は「良いお年を」と毎年聞くであろう言葉を残し...
第二十章
季節は十二月、リム君と「恋人」になってから二か月が過ぎようとしていた。「恋人」になったあの日から、私達はベッドで眠る様になっていた。向かい合わせに抱き合い、キスを交わし「おやすみ」と二人で眠りに落ちる。朝は相変わらず、彼が先に起きていて食事を作ってくれる。変わった事と言えば、私が仕事の日に...
第十九章
静けさの中煙まみれになった部屋に私は「リム君、月でも見ようか」と声を掛け、「良いですね…」と少しばかり落ち着きを取り戻した様に感じた彼は私の手を握ったまま、「ベランダへ出ましょうか…」と私を誘う。「そうだね」と彼へと返事を返し、この間買ってきた男性用のスリッパへ...