Nicotto Town



EMPTY

 君の手が楽しげに林檎の皮を剥いていた。くるくると回る林檎から細長く繋がって、皮の先端は床に届こうとしている。螺旋の間に見える赤が下の方に移動しつつ、息を止めてゆく。僕は腕を伸ばして、林檎の皮の先を掴むと引っ張った。
「あ、」
 細長い皮は林檎から離れて落ちた。
「せっかくここまで繋がっていたのに」...

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お母さんの好きなところは?


「今日、母の日だね。お墓参り行く?」と訊いたら「行かないよ」と言って黙っていた後、「あ。月命日だね。行こうか」となってお墓参り行って来ました。義母が眠るお墓です。
義母はいつも笑顔で、可愛らしい声で話し、義父を立て謙虚で、嫁の私にも優しい人でした。去年の夏、亡くなりましたが、その葬儀も穏やかで明る...

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スノ担、はじめました


昨夜から一睡もしてませんが、24時間経ってもまったく眠くありません。ギンギン(@_@;今夜はちゃんと眠りたい。肌のためにも、体調のためにも。
昨日は録画した『それSnowManにやらせてください』を2回見たんですが(バカかい)実はまだSnowManの事よく知らなくて。『それスノ』を見たのも初めて。...

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窓の外は雨


今夜は徹夜するつもりで、こんな時間だけどニコタにいる。外は雨。昨日の夕方から降り始めて、今日はずっと雨の予報。
この日記に、古い小説を載せてみた。ちょうど1件で収まる長さの作品が見つかったので、最初はこのくらいがちょうど良いかと。私の作品は長いものが多い。それこそホームページで読んでもらった方が良...

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ENGINE

 広場に立つ市に集まった人々は夏祭りの鮮やかな色彩を身に纏っていた。人波を縫ってゆくと、プラスティックの破片が混ざり擦れ合うような軽い音の幻聴がある。熱を持ったカレイドスコープの中に落ちたようで眩暈がした。
 フルーツの香りに呼び止められた老婆を追い越して、私は露店の間を早足で歩いた。屋台の食べ物や...

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