言葉は時に抱擁され絶滅した遺跡だから
そこには誰も住んではいない
時にひっそり真理が息を潜め
誰にも見えないように隠れているというが
私の小舟に乗せてはやらない
初めての旅に出るには
無言でなくてはならないのだ
世界はぼんやりと暮れてくる
眠くなってきた
私は天上の光と...
昔、昔ギリシャにゼウスという神がいました。
その末っ子の名前はヘルメス!
その800代目の子孫が僕ちゃん!
決して嘘八百ではありません。
自由気ままな僕は泥棒や山賊の守り神
言葉は時に抱擁され絶滅した遺跡だから
そこには誰も住んではいない
時にひっそり真理が息を潜め
誰にも見えないように隠れているというが
私の小舟に乗せてはやらない
初めての旅に出るには
無言でなくてはならないのだ
世界はぼんやりと暮れてくる
眠くなってきた
私は天上の光と...
真冬の凍てつく遥か空の彼方に 控えめな星は人知れず静かに煌いている 微かな輝きを見せまいとしても はにかみがちな心の美しさは隠せやしない
輝きを包み隠そうとする暗闇 まぶしく人の目を眩ます灼熱の日の光 揉み合って君の前に立ちはだかっても 君の心はそうある他はないように澄みきって...
その刀はどこで手に入れたのかと聞かれて アステカの酋長は空を指差した 神からの神聖な贈り物であるかのように 誇らしげに 流星が輝いて われらに 鉄をもたらしたのだと
文明を纏った人たちは 笑顔でそれを聞いた後神の形相をして彼らを滅ぼした 地面から掘り出された鉄が天空の神とそ...
知らず知らずに歳を重ねるのではなく ある日突然おじいさんになりたい 孫の誕生によってではなく 見知らぬ子供たちの目の中で 誰も気づかない瞬間に年老いるように 年寄り扱いされるのに抗ってきた肩の力が そのとき急に抜けて おじいさんという門をくぐりぬける 桜の咲く小学校の門を 初...
ドアを叩いたのは青白い布を纏ったお前だ
月が満ち始める前にユニコーンに跨り
月の谷を渡って来たという
バルコニーに置いたヒイラギを擦り抜け
月の光のように入ってきた
部屋のあちこちで、
散乱したもの、欠け落ちたもの、
古いがらくたなどがキラキラと光り始めた
金星は既に沈み
...