峠三吉詩集より
ちちをかえせ ちちをかえせ ははをかえせ
としよりをかえせ
こどもをかえせ
わたしをかえせ わたしにつながるにんげんをかえせ
にんげんの にんげんのよのあるかぎり
くずれぬへいわを
へいわをかえせ 仮繃帯所にて
あなたたち
泣いても涙...
昔、昔ギリシャにゼウスという神がいました。
その末っ子の名前はヘルメス!
その800代目の子孫が僕ちゃん!
決して嘘八百ではありません。
自由気ままな僕は泥棒や山賊の守り神
峠三吉詩集より
ちちをかえせ ちちをかえせ ははをかえせ
としよりをかえせ
こどもをかえせ
わたしをかえせ わたしにつながるにんげんをかえせ
にんげんの にんげんのよのあるかぎり
くずれぬへいわを
へいわをかえせ 仮繃帯所にて
あなたたち
泣いても涙...
夜は警告のように訪れる この世界のどこかで今日も 誰かが処刑されたかもしれない 来る日も来る日もそれを数えながら 彼らは眠っていた 抱きしめようとする真っ暗な夢に 照明弾が打ち上げられ 真昼の明るさに照らされて 一斉に銃声が鳴り響いた 死に物狂いのこの夜が明ければ 誰にで...
シャベルですくった たくさんの夢を ふるいにかけていた 細かい夢は小さな砂粒のように 地面に落ち なだらかな小山を作った ふるいの上に残っているのは 網の目をくぐれなかった大きな夢なのに 小石やガラス片やさびた釘のように 役立たたずなものばかりだ 夢は大き...
いい夢を見ていて目覚めたら もう一度目を閉じて その夢を見にいくと 君は言う 明け方が寒いほど 美しい夢に戻れるのだと 羨ましいなと僕は言い 8歳の娘は嘘だとはやし立てた でも、時として真顔で君に どうすれば楽しい夢に戻れるの? と尋ねる 一度見た夢には必...